関電の金品受領問題 第三者委が会見(全文4)原子力事業本部に病根
関西電力(関電)幹部らによる金品受領問題を調査した「第三者委員会」(委員長・但木敬一元検事総長)は14日、調査報告書をまとめ関電に提出し、大阪市内で会見を行った。 【動画】関電の金品受領問題 第三者委が最終報告で会見 ※【**** 00:35:30】などと記した部分は、判別できなかった箇所ですので、ご了承ください。タイムレコードは、「関電の金品受領問題 第三者委が最終報告で会見(2020年3月14日)」に対応しております。 ◇ ◇
返していない幹部は逃げ得では?
毎日放送:続きまして、幹事社のMBSの【シミズ 01:24:20】と申します。但木委員長に1点だけお伺いをさせていただきます。先ほどの質疑応答の中で、刑事告発については正直難しいというふうな発言があって、その理由として時効というふうなところも挙げられておられました。だとすると今回、森山氏なり森山氏の関連企業から、金品を受け取っていた関電幹部らからすると一部、それと同じものを返していたり、それと同等額のものを返していたりするケースはあるんですけども、返せていない幹部も一部いるわけで、そうした人たちはある意味逃げ得になってしまうのではないかというふうに考えられるのですが、そこに関しての但木委員長の見解をお聞かせ願えますか。 但木:個別の事件で言いますと、非常に大きな金額を受領している人たちが、ほとんど全部返しちゃってるんですよね。返してない人もいるじゃないかというと、その人たちの額ってそんなに大きくないんですよね、正直。それで、もちろん時効になっちゃってる人もたくさんいるんですね。それは逃げ得じゃないかという言い方はあるかもしれませんけれど、それじゃあその人の主観面を立証できるかというと、まず会社法でいえば不正の請託があったかなかったかというので、そういうやり方はやらないわけですよ、森山さんっていうのは。森山さんは長期間にわたって、趣旨なくお金を渡しといて、それであるとき、あの工事くれとか、来年は増やしてくれとか言うわけですね。だから、やったときの趣旨って実はまったく見えない。