【大学野球】ドラフトへ猛アピールの法大・山城航太郎 ラストシーズンで結果残せた3つの理由
挫折を乗り越えて
遅咲きのドラフト候補。挫折があった。 「1年生のときに、自分を見失ってしまい、Cチームまで落ちた。思うように投げることができない。今、こうして勝利投手になれるとは、考えられなかったことです」 3年秋にリーグ戦初登板の苦労人は、ラストシーズンに素材を開花させた。法大・大島公一監督は努力する姿を見てきただけに、感慨深いものがある。慶大とのカードを終え、第8週に明大との最終カードが組まれているが、次は10月24日に控えるドラフトだ。指揮官は元プロ視点で、山城の投球を語る。 「身長(183センチ)、腕の長さ。僕にないもの(現役時代は165センチ)を持っていますから……(苦笑)。もともとショートですので、守備の動きが良い。投手としてやっていく上で、大切なことです。一球が一級品。うまくコーディネートする能力がある。投手経験が少ないですから、まだ伸びしろがある」 運命の日まで、残りあとわずか。 「めっちゃ、緊張します(苦笑)。楽しみにしていますが、1人なると、考えてしまうほうなので、友達と一緒にいたいです」 この秋、ドラフトまでに、できることはすべて出し切った。吉報を待つだけである。 文=岡本朋祐
週刊ベースボール