1.4秒差の総合2番手につけた勝田貴元「思い通りに走ることができた」/WRC第2戦 デイ1後コメント
2月15日(木)、WRC世界ラリー選手権第2戦『ラリー・スウェーデン』のデイ1は、1本のスペシャルステージ(SS)が行われ、今大会が2024年シーズン初出場イベントとなるTOYOTA GAZOO Racingワールドラリーチーム(TGR-WRT)のカッレ・ロバンペラ/ヨンネ・ハルットゥネン組(トヨタGRヤリス・ラリー1)がラリー初日の総合首位に立っている。2番手には、TGR-WRTのレギュラーである日本人ラリードライバーの勝田貴元(トヨタGRヤリス・ラリー1)が続いた。 【写真】デイ1時点で総合首位に立つカッレ・ロバンペラ(トヨタGRヤリス・ラリー1) そんなデイ1を終えた各陣営から、ドライバーたちの声が届いている。 ■Mスポーツ・フォードWRT ●アドリアン・フルモー(#16 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ1総合5番手 「このステージではとてもうまくやってきたと思う。グリップは頻繁に変化していたが、ドライビングにはかなり満足しているよ」 ●グレゴワール・ミュンスター(#13 フォード・プーマ・ラリー1)/デイ1総合8番手 「僕はいつもステージの終わりに(ステージについてどう感じたか)ルイス(ルッカ/コドライバー)に質問するんだ。今週も学びのある週末になるだろう」 「タイムはそれほど良くなかったが、それも普通のことだろう。効率的に走ることを心がけていたが、狙い過ぎたために遅くなってしまったかもしれない。このステージはあと残り3回走行するので、観客のためにもレッド・バーン・アリーナをより良いものにするよ」 ※いずれもSS走行直後の公式インタビューより ■ヒョンデ・シェル・モービスWRT ●ティエリー・ヌービル(#11 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ1総合6番手 「問題はなかったが、路面からグリップが得られていない感じだ。良いブレーキングポイントを掴むことにも、少し苦労してしまった」 「明日はもう少しトラクションを得るために、クルマに改善を施す必要があるよ」 ●オット・タナク(#8 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ1総合4番手 「クリーンなドライブだった。最初のブレーキングで股にベルトの反対側が引っかかってしまって、少し痛かったよ」 ●エサペッカ・ラッピ(#4 ヒョンデi20 Nラリー1)/デイ1総合7番手 「詳しいことは分からないけれど、充分なグリップが得られなかったステージだった」 ※いずれもSS走行直後の公式インタビューより ■TOYOTA GAZOO Racing WRT ●カッレ・ロバンペラ(#69 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合首位 「クルマのコクピットに復帰して、ふたたびWRCをスタートするのは素晴らしい気分だ。最初のステージは、路面がかなり凍結していてグリップがあまり高くなく、激しいブレーキングが求められる箇所も多いので、タイムを出すためにはうまく走る必要があった」 「非常にトリッキーなステージだが、いいスタートを切ることができたと思う。朝のシェイクダウンでもクルマのフィーリングが良かったので、ここまでのところハッピーだよ」 「明日は、ハイスピードなステージが増えるチャレンジングな一日になるので、とても楽しみだ。ライバルたちもハードにプッシュしてくると思うが、自分もそのように走るつもりなので、どのような位置につけることができるのか楽しみにしている」 ●エルフィン・エバンス(#33 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合3番手 「ほかとは大きく異なるこのステージで、ラリーをスタートするのは簡単なことではなかった。かなり多くの水が撒かれたことによって、アイス自体はいい感じに仕上っていると思ったが、路面は非常に滑りやすかった」 「もっと果敢に走ることもできたかもしれないが、悪くないスタートを切ることができたと思う。朝のシェイクダウンでは路面に滑りやすい雪が多くあり、とても難しく感じた」 「このラリーはコンディションが急激に変わることが多く、セットアップを完璧に仕上げることは難しいので、午前中はいくつかのセットアップを試したんだ。明日の午前中は、路面に滑りやすい雪が大量にあるはずだ。午後は、多くの轍が刻まれ雪の下からグラベルも出てくるはずなので、タイヤとスタッドをうまくマネージメントすることが重要になるだろう」 ●勝田貴元(#18 トヨタGRヤリス・ラリー1)/デイ1総合2番手 「大勢の観客の皆さんが集まったこの最初のステージで、ラリーをスタートすることができて嬉しいです。厚い氷に覆われた路面はとても滑りやすかったですが、いいスタートを切れたと思いますし、明日がとても楽しみです」 「シェイクダウンでは、すでに1回目の走行からクルマのフィーリングが良く、思い通りに走ることができたのでいいタイムが出ました。明日も全力を尽くして走り、いいリズムを見つけたいと思います」 「ステージを1回目に走行する時は、プッシュすることも運転を楽しむこともできると思いますが、2回目に走る時はタイヤのマネージメントと、どこまでプッシュできるのかを見極めることが、大きなチャレンジになると思います」 [オートスポーツweb 2024年02月16日]