大竹しのぶ、目黒蓮主演『海のはじまり』で2年ぶりの月9出演 「誠実に演じてゆきたい」
Snow Manの目黒蓮が主演を務める7月期のフジテレビ系月9ドラマ『海のはじまり』に大竹しのぶが出演することが発表された。 【写真】主演を務めるSnow Manの目黒蓮 本作は、目黒も出演した『silent』(フジテレビ系)の脚本・生方美久、演出・風間太樹、プロデュース・村瀬健が再び集結し、“親子の愛”をテーマにした完全オリジナル作品。自分の子どもが7年間生きていることも、これまでをどう生きてきたかも知らなかった夏と、突然自分の人生に現れた海という2人の関係や、亡くなった彼女と娘との間の母と子の関係など、登場する人物たちの中にある“親と子”の間に生まれる感情を描いていく。 大竹が演じるのは、主人公・夏(目黒蓮)の大学時代の交際相手・水季の母で、大切な娘が残した子ども・海を、なんとしても守り抜きたいと願う朱音。一人娘である水季が大学生になり東京に行って以来、夫・翔平と共に静かに生活を送っている。水季は不妊治療の末に授かった大切な一人娘だった。自分に似て自分勝手でもありながら、ぼんやりした性格は翔平に似ていることを、いつもどこかうれしそうに感じながら、全力で愛情を注いで水季を育ててきた。時に親子ゲンカをすることもあったが、朱音の思いとは裏腹に、水季とはすれ違ってしまうことも。夫と2人暮らしになり、親子のコミュニケーションに関していろいろと感じていたある日、娘に子どもができたことを知る。まだ在学中でもあり、どうするのか娘と激しい言い合いになりながらも、結果、産むと決め、父親には知らせずに一人で海を育てる決心をした水季を、陰となり日向となり見守ってきた。次第に母と娘の関係も修復し始めていたさなか、大切な一人娘が自分より先に死ぬという事実を突きつけられてしまう。水季が残された時間を海のために過ごそうとする姿を肌で感じ、自分も娘のために、娘の希望を実現するために生きようと思うようになり……。 大竹は1975年、映画『青春の門』のヒロイン役で本格デビュー。さらに同年放送の連続テレビ小説『水色の時』(1975年/NHK総合)でヒロイン役を務めテレビドラマ初出演を果たした。その活躍から1978年に誕生した日本アカデミー賞の第1回において助演女優賞を受賞すると、翌1979年の第2回日本アカデミー大賞で最優秀主演女優賞を受賞。その後も、『男女7人夏物語』(1986年7月期/TBS系)や、『それでも、生きてゆく』(2011年7月期/フジテレビ系)、『ごめん、愛してる』(2017年7月期/TBS系)といった人気ドラマ作品に出演したほか、映画でも『事件』(1978年)や、『鉄道員(ぽっぽや)』(1999年)、『後妻業の女』(2016年)などにも出演し、数多くの賞を受賞し続けている。映像作品のみにとどまらず、舞台やアーティストとしても第一線で活躍している。 そんな大竹がフジテレビの月9ドラマに出演するのは、『PICU 小児集中治療室』(2022年10月期/フジテレビ系)以来、2年ぶり。本作で演じる役どころについて、「悲しみを抱えながらも、とにかく娘の残した海を育てること。どうしたら海が幸せになるかを考えている朱音を、誠実に演じてゆきたいです」とコメントを寄せている。 ●大竹しのぶ コメント ・出演オファーを受けての印象 丁寧なドラマ作りをされるチームだと聞き、とてもうれしく思いました。楽しい現場になること間違いなしです。 ・台本を読んでの感想 何気ない日常会話の中にあるさまざまな感情を大事にしている台本だなと思いました。そこで生きている人間をきちんと、丁寧に演じたいです。 ・南雲朱音役の印象や、演じる上での意気込み 悲しみを抱えながらも、とにかく娘の残した海を育てること。どうしたら海が幸せになるかを考えている朱音を、誠実に演じてゆきたいです。 ・視聴者の皆さんへのメッセージ この夏の思い出になるようなドラマをみんなと一緒に暑さに負けず頑張って作ってゆきます。 ●村瀬健(プロデュース )コメント いつかご一緒したいとずっとずっと思っていた大竹しのぶさんに朱音を演じていただけること、本当にうれしく思っています。水季の死から始まるこのドラマにおいて、始まりの段階で最も深い悲しみを背負っているのは、僕は水季の母・朱音だと思っています。若くして娘を失った喪失感、無力感、悔しさ、悲しみ…いろいろな思いがある中で、遺(のこ)された幼い海のことは自分が守っていかなければと強く感じている。そんなときに朱音は、海の父親である夏と初めて会います。娘が愛した人であり、でも、子供ができたことを一切伝えることなく今日まで過ごしてきた相手でもある夏に対して、朱音がどのように感じ、どのように接していくのか。夏の向こう側にいる弥生との関係性も含め、朱音はこのドラマの物語の大きな軸となる存在です。常に複雑な思いを抱えていて、ちょっと見では何を考えているのかわからないところのある朱音という人物像を作るにあたり、大竹さんに演じていただけたら最高だと最初の段階から思っていましたので、脚本の生方さんには大竹さんをイメージして書いていただくように早くからお願いしていました。例によって、出演OKのお返事をいただくずっと前からです(笑)。これまで、数多くの映画やドラマで大竹さんのお芝居を見せていただき、そのすごさに何度も何度も圧倒されてきました。この世にあるすべての感情、その全てを一瞬の表情や一つの台詞で表現して下さる特別な存在の方だと思っています。大竹さんに演じていただけるからこそ描くことのできる朱音という人物像が出来上がりつつあると思っています。夏と海、水季と海、弥生と海…だけではない親子の関係、つまり、朱音と夏、朱音と水季、朱音と弥生…という、“もう一つの親子の関係”にも注目してこのドラマをご覧いただければ幸いです。
リアルサウンド編集部