〔米株式〕NYダウあと下落、307ドル安=ナスダックも安い(2日午後1時15分)
【ニューヨーク時事】年明け2日午後のニューヨーク株式相場は、企業業績期待を背景に買い先行で始まったものの、あと売りに転じ、不安定な値動きとなっている。優良株で構成するダウ工業株30種平均は午後1時15分現在、前営業日終値比307.52ドル安の4万2236.70ドル。ハイテク株中心のナスダック総合指数は162.88ポイント安の1万9147.91。 ダウは買いが先行で始まり、一時360ドル余り上昇。ただテスラが2024年の世界販売台数が前年比1%減の178万9226台になったと発表。前年実績割れは初と報じられ、同社株が急落。また、アップルが中国で最新モデルのiPhone(アイフォーン)を最大500元(68.50ドル)値引きする異例の販促活動を開始するとの報にも注目が集まり、ハイテク関連の業績先行き不安が浮上した。投資家のリスク回避や利益確定の売りが広がり、ダウはマイナスに反転し、一時300ドル超下落。その後も下値を探る展開となっている。 米長期金利の指標である10年債利回りが一時4.6%に迫り、高止まりしていることも相場の重し。 早い段階では、人工知能(AI)の市場拡大や生成AIの活用に加え、トランプ次期米大統領が掲げる法人減税や規制緩和などを背景に企業業績が上向くとの期待が台頭。さらに米連邦準備制度理事会(FRB)による追加利下げ観測も買い地合いを促していた。 個別銘柄では、ボーイングが約4%安、アップルが3%超安となり、ダウ平均を圧迫。ボーイングは、韓国の格安航空(LCC)済州航空が運航する旅客機事故の事故機がボーイング製だったことがなお売り材料視されている。このほか、テスラが6%以上下落。一方、原油高を追い風にシェブロンは1%超高と堅調に推移している。