【注目ドライバー】名門の看板を背負うチャールズ・ルクレール…2024年こそ主役になれるのか|フェラーリ|F1
2022年は最速をアピールもフェルスタッペンに及ばず総合2位
レギュレーションの大きく変わった2022年、フェラーリは明らかなポテンシャルアップを示し、開幕戦のバーレーンGPではルクレール&サインツの1-2フィニッシュという、最高の滑り出しを見せる。ルクレールは開幕3レースで2勝を収めるなど、同シーズンのチャンピオンシップで主役を演じるものと、この時点では思われた。 だが第4戦エミリア・ロマーニャGPからはレッドブル勢の快進撃が始まり、フェラーリは下降気味に。予選では一発の速さを示しながら、チーム戦略のミスなどもあって勝ちきれないレースが続く。 そして第17戦日本GPでルクレールはファイナルラップのシケインでオーバーランしたことにより、レース後3位に降着。これで5レースを残してフェルスタッペンの連覇が決まってしまった。 ルクレールは最後までセルジオ・ペレスと競り合い、なんとかドライバーズランキング2位の座を死守。シーズンを通じて3勝を収めた一方で、全ドライバー最多となる22戦中9度のポールポジションをマークしている。
2023年は5度のPPも未勝利、総合5位に終わる
2023年、フェラーリはトップがマッティア・ビノットからフレディ・バスールへと変わった。復活に向けて期待が集まるフェラーリだったが、2023年は前年に比べて優勝争いに絡む機会が減少。ライバルチームのメルセデス、マクラーレン、アストンマーティンと第2勢力を競うような状況となった。 ルクレールはそんな中でも王者フェルスタッペンに次ぐ5度のPPを獲得するなど、一発の速さは示した。だがシーズンを通じて未勝利、最終戦ではポイント争いで逆転を許し、総合5位に終わっている。 2024年に入り、1月25日にルクレールはフェラーリと複数年の契約延長を結んだ。それから数日後、2月1日にフェラーリは2025年からルイス・ハミルトンが加わることを公表している。 ルクレールにとっては今季までサインツと、来季から7度王者のハミルトンとコンビを組むことになる。フェラーリのエースとしての力を示し続けるためにも、今季モナコ人ドライバーは、地力で跳ね馬を復活へ導きたいところだ。
プロフィール
1997年10月16日生まれ[モナコ国籍] ザウバー(2018)、フェラーリ(2019~) ■通算成績(2024年開幕時点) ・出走/125回 ・優勝/5回 ・PP/23回 ・FL/7回 ■2023年の成績 ・年間:206ポイント/5位 ・優勝/0回 ・PP/5回 ・FL/0回