【注目ドライバー】名門の看板を背負うチャールズ・ルクレール…2024年こそ主役になれるのか|フェラーリ|F1
2020年はマシンのポテンシャル不足に泣く
迎えた2020年は新型コロナウイルス感染拡大に伴い、開幕戦オーストラリアGP直前になりレースのキャンセルが決定。7月上旬までグランプリが開催できない未曾有の事態となった。 一方で5月12日、フェラーリは契約延長交渉のまとまらなかったベッテルが、今季限りでチームから離脱することを発表。その2日後の14日にはマクラーレンのカルロス・サインツを来季から迎え入れることを明らかにした。2021年よりフェラーリはルクレール&サインツのラインナップになることが早々に確定。 だが、いざ7月の開幕を迎えるとフェラーリのマシンはポテンシャル不足が顕著に。第1戦オーストリアGPでルクレールはそれでも予選7番手に付け、上位勢の自滅もあり、決勝では2位表彰台に上がった。 だがこの後フェラーリの苦戦は続き、昨季までの力関係上、3強の一角と目されていたフェラーリはマクラーレン、レーシング・ポイント、ルノーらにも見劣りする状況で、コンストラクターズランキングでも遅れを取った。結果的にルクレールはイギリスGPでも3位表彰台に上がり、2020シーズンは2度の表彰台を獲得。96ポイントを手にしてランキング8位となった。 フェラーリは1950年のF1初年度から唯一参戦し続けているチームであり、2020シーズンはF1参戦1000GP目を迎えることから、シャシー名はSF1000と付けられた。そして第9戦はトスカーナ・フェラーリ1000GPと冠されることに。フェラーリにとっては記念すべきシーズンでもあったが、チーム、ドライバーともに不本意な1年となってしまった。
2021年はサインツが同僚に
ベッテルが去った後の2021年、同僚はカルロス・サインツとなり、古株のルクレールはフェラーリの新エースとしてシーズンを迎えた。第5戦モナコGP、第6戦アゼルバイジャンGPでは2レース連続でポールポジションを獲得するなど、競争力を有していることを示した。 だがモナコGPでは日曜の決勝スタート前にドライブシャフトの問題が発覚し、スタートできずにレースを終える形に。地元でのポールスタートを活かすことができなかった。 イギリスGPでは2位表彰台に上がったものの、シーズンを通じて優勝を達成することができず。それでも2020年よりは多くのポイントを手にして、フェラーリ復活を予感させる戦いを見せた。 また、第21戦サウジアラビアGPを終えて158ポイントを手にし、ドライバーズランキング5位に着けていたが、最終アブダビGPでは10位フィニッシュ。このレースでサインツ、ランド・ノリスがより上位でレースを終えたため、この2人に抜かれて159ポイントの想像7位に順位を落として、2021年シーズンを終えた。