【オリックス】森友哉が9回決勝の2点二塁打で今季6戦全敗“ブラックフライデー”の呪縛断ち切る
◆パ・リーグ 西武6-9オリックス(24日・ベルーナD) オリックス打線が“ブラックフライデー”の呪縛を断ち切った。殊勲のヒーローは4番・DHの森友哉捕手(28)だ。同点の9回1死一、二塁。守護神・アブレイユの初球チェンジアップを捉え、左中間へ決勝2点二塁打を放った。「自分が決めてやろうと思っていた」。2戦連続の勝利打点を挙げ、今季6戦全敗だった金曜日に初星をもたらした。 1―3の3回2死一、二塁では左前打で一挙4得点のビッグイニングを演出。「逆方向に強い打球は一つのバロメーターでもあるので。良くなってきている」。開幕から不振に陥り、欠場も経験。早出練習に取り組むなど復調の糸口を探った。3、4月は1割9分8厘と低迷したが、5月の月間打率は3割4分5厘と好調。本来の打棒を発揮している。中嶋監督も「(9回の)ああいうところでほんとに勝ち越してくれるっていうのは、上がってきたかなって思います」とうなずいた。 低調だった打撃陣を見渡しても、直近6試合で5度目の2ケタ安打となる11安打に9得点。とりわけ、3番・中川は反撃ののろしを上げる中犠飛に加えて今季初猛打賞をマークし、5番・紅林も2安打3打点の活躍だ。クリーンアップのマルチ安打&打点そろい踏みは今季初めてと中軸が機能した。 チームは3点ビハインドからの逆転勝ちで連勝を収めて借金4。森は「個人的にも良くなっていますし、チーム全体で良くなってきている」とナインの総意を代弁した。故障者が続出する中、1軍初昇格のドラ1・横山聖もプロ初安打。3連覇を果たした持ち味の全員野球で苦境を乗り切っていく。(小松 真也)
報知新聞社