1個900円以下の激安なのに効果抜群! トラックの「重大事故」を予防する新アイテムが凄い!!
取り付け方も簡単!
春先になると話題になるトラックなどのホイール脱落事故。これはスタッドレスから夏タイヤへの交換作業後に増し締めなどを怠ったり、逆ネジだったJIS方式から正ネジに改められた左側ホイールナットと左側通行との組み合わせによるものなど、原因はいろいろ考えられる。 【写真】あのギラギラは正真正銘のアルミです! トラックの世界でもアルミホイールが大流行していた しかし、定期的な点検だけで防げるかといえばそうはいい切れない。そう思っていたらジャパントラックショー2024でユニークなアイテムを見つけた。それがナット緩み止めリンク(10個8778円)。トラック用品メーカー、パーマンコーポレーションの新商品で、ふたつの隣り合ったホイールナットに装着する緩み止めだ。 コイルバネの伸び縮みする力を利用して、ナット周囲に固定することで緩み止めとして機能する。装着は指でレバー部分を潰すように握り、締めつけたナットに被せるだけ。取り外すのも同じようにレバー部分を潰して引っ張り出すだけだ。同じ左側通行のイギリス製ながら、日本の大型トラックのホイールナットにサイズを調整することで、工具なしで扱えるようにしているそうだ。サビに強いステンレス製で、ドイツの検査機関TUVで材料検査や振動試験、走行試験、腐食試験などの厳しい試験をクリアしており、品質は折り紙付き。 このようにホイールナットに装着する緩み止めは従来からあるが、ここまで簡単で確実なアイテムは存在しなかっただけに、目から鱗。100%緩み止め、脱落防止になるとまではいかないだろうが、ナットが緩む回転方向にまわろうとすると、コイルバネが締め付けるように作用するので、締め付けが甘いナット、何らかの原因で後から締め付け不足になったナットでも、これを装着していれば、簡単には緩みそうにない。 かなり緩んだ状態まで進むのに相当な時間と距離が進むと思われるので、それまでにドライバーは異常に気づくこともできるだろう。ナット表面が隠れていないので、装着したまま点検できるのも特徴だ。 もちろん、こうした緩み止め部品を装着するにしても、定期的な締め付け確認などの点検作業は必要だ。そのうえで、こうした緩み止め措置を施すことで万全となり、ホイール脱落事故を防げるのである。 さらに、同社には耐熱温度を110℃に設定したポリウレタン樹脂製のナットインジケーターもラインアップしている。こちらも装着時からの角度の変化により目視でナットの緩みが分かるほか、ハブベアリングの焼きつきなどによる発熱などでインジケーターが溶けることにより、車両火災などを未然に防ぐことにも期待できる。 ナット緩み止めリンクとナットインジケーターは併用できるので、両方使うことでより安全な走行を実現できるそうだ。 年間数件であっても、大型トラックのホイール脱落は重大事故につながる可能性が高いだけに、絶対に防がねばならない。トラックドライバーの負担を軽減し、事故を防ぐためには積極的にこうした安全対策アイテムを導入してもらいたいものだ。
トラック魂編集部