【長崎】新春恒例「寒中水泳」今年は平和を祈る「水書」も
NCC長崎文化放送
今年もねずみ島で泳ぎ初めです。新春恒例の「寒中水泳」。平和を祈る水書も披露されました。 【写真】新春恒例「寒中水泳」今年は平和を祈る「水書」も
3日(金)、長崎市の皇后島、通称「ねずみ島」では、新年恒例の寒中水泳が行われました。 今年8月に創立123年を迎える長崎游泳協会が、100年以上続ける伝統行事です。気温9度、水温14度の中、5歳から79歳までの約50人が古式泳法などを披露しました。 立ち泳ぎをしながら筆で文字を書く「水書」では、平和への思いを込めて「祈平和被爆80周年」と書き上げました。53年ぶりに披露した「浮身水書」は、水面に仰向けで体を浮かせながら文字を書きます。バランスを保ちながら、「乙巳昭和百年」の力強い文字を書き上げました。その後も参加者は寒さに負けず、次々と海へ。 小学5年生: 「めちゃくちゃ寒くて…最初家を出るときは、外はこれは大丈夫なんじゃないかなって感じだったんですけど、実際入ったらダメでした」 小学6年生: 「前の年もやったんですけど、今年の方が前よりも(気温が)3度上がってて、前も冷たかったけど、途中から感覚なくなってきて、今年は寒さに負けないような1年にしたいです」 参加者の中で最高齢・被爆者の三浦宏さん(79): 「僕自身も被爆者なんですけど、毎年被爆された方たちが亡くなって少なくなってきているので、悲惨なことが二度と起こらないように、子どもたちに水泳とともにそういうことを伝えていきたいと思っています」 海から上がった参加者には、熱々の豚汁が振る舞われ、冷えた体を温めていました。
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