ゴルフの朝は目覚ましより早く起きがち! “フライング起床”したらそのまま活動開始すべき? 二度寝してもいい?
5時に目覚ましをセットすると体は3時頃から起きる準備を始める
20代から60代の一般ゴルファー1000人を対象に、シャフトメーカーのグラファイトデザイン社が「ゴルファーの意識・実態調査2024」を実施。それよると、「ラウンド当日は目覚ましより早く起きる」が、ゴルファーが経験した“あるある”部門の6位にランクインしました。 【動画】これが原英莉花が教える「朝イチティーショット」成功の秘訣です
お年寄りがよく「朝早く目が覚めてしまってね……」などと話しているのを聞きますが、ゴルファーの場合は、年齢に関わらずラウンドする日に限ってなぜか早く起きてしまいがちです。 そうなってしまうのは、何か理由があるのでしょうか。また、目覚ましより早く目が覚めた時はベッドから出るか、そのまま横になるか迷いますが、どのように対処するとよいのでしょうか。東京疲労・睡眠クリニック院長の梶本修身先生にその原因と対策を教えていただきました。 「目覚ましより早く起きてしまうのは、ゴルフ好きの人にわりと見られる現象ですね。明日のラウンドが楽しみでならない。スコアやゴルフ場や同伴者に対して緊張している。早く起きなければいけないプレッシャーがあるなど、ストレスフルな状況では、より起きやすくなります。ただこれは、生理的にはある程度仕方がないことなのです」 こう梶本先生は言って、目覚めるとき体内で起きるメカニズムをくわしく説明してくれました。 「人は目覚めたとき『いま◯時頃かな』というように、だいたいの時間の推測がつきます。実はそれは“体内時計”が備わっているからです。体の中にはコルチゾールという覚醒ホルモンがあり、そのコルチゾールが、起きる時間の2時間くらい前から働いて体温や血圧を上げます。それによってスムーズに目覚めるための準備をしているのです。 また、ほとんどの人は、体内時計を活用した『自己覚醒法』で、決めた時刻に近いタイミングで目覚めることができるようになることが報告されています。例えば、『明日はゴルフだから5時に目覚ましをセットして起きよう』という場合、よほど疲れていないかぎり、体内では3時頃から起きる準備が始まり、自然に起きる方向へ向かっていきます。目覚ましが鳴る少し前から起きる準備ができて、目が覚めるのです」 目覚ましより早く起きるのは、体内時計の働きによって起きる準備が整うからなのですね。体内時計がしっかり働いている証拠とポジティブに捉えることができるでしょう。