10番でティーショットの行方を追う石川遼の胸にはピンマイク

　◇男子ゴルフ　プレーヤーズチャンピオンシップ・サトウ食品第1日（2024年6月20日　栃木県西那須野CC＝7036ヤード、パー72） 　石川遼（32＝CASIO）が7バーディー、1ボギーの66で回り、6アンダーで首位と3打差の6位と上々のスタートを切った。 　この日はABEMA（アベマ）での中継用に後半9ホールでピンマイクをつけてプレー。選手会主催の今大会で実行委員長を務めており、自らの発案で実現したツアー初の試みだ。「ちょっと緊張した。でも、“リアルにこんな感じでやってます”と。映像を通して見てくれている方にも楽しんでもらえたら」と語った。 　ハーフターンでピンマイクを装着。11番で第1打を左のレッドペナルティエリアに曲げながらパーセーブすると、「ハードワークしたなあ」とつぶやいた。12番で第2打を放つ直前に佐藤賢和キャディーに「ワングッドスイングしたいね」と語りかけ、ピン奥4メートルにつける。14番ではグリーン上では「ウエッジあり？」と傾斜の影響を避けるためにパターからウエッジに持ち替え、技ありの一打で60センチに寄せてパーを拾う場面もあった。普段は聞こえない臨場感あふれる会話だった。 　「明日もやります！」と笑顔で宣言し、第2日も後半9ホールで実施することが決まった。「競技でもあり、プロのツアーはエンターテインメントでもある。競技は競技で尊重しながらも、エンターテインメント性をファンの方にうまく伝えられる方法を模索していきたい。自分自身としてはまだスイングの部分で納得いっていないところがあるので、修正してもう少し良い内容を目指したい」と意気込んだ。