【速報】「自分の畑でも盗まれ…取った方が早いと」九条ねぎ大量窃盗事件で元農業の男 懲役2年求刑
京野菜の「九条ねぎ」を畑から盗んだとして、窃盗罪に問われた元農業の男(28)の初公判が21日、京都地裁(山口智子裁判官)であり、男は起訴内容を認めた。検察側は懲役2年を求刑し、弁護側は執行猶予付き判決を求めて結審した。判決は12月19日。 【地図】九条ねぎの大量窃盗が起きた京都府久御山町 起訴状などによると、8月30日午前8時~9月1日午後7時50分ごろ、京都府久御山町の畑で栽培されていた九条ねぎ約216キロ(約19万円相当)を刈り取って盗んだとしている。 検察側は冒頭陳述で、男は今年1月に農家として独立したが、酷暑の影響で取引先に納入する週800キロのネギが確保できず、8月以降に他人の畑でネギの窃盗を繰り返した、と説明した。 被告人質問で男は、ギャンブルなどに浪費し金に困っていたとし、「納入を断って取引がなくなるのが怖かった。自分の畑でも7月ごろにネギが200~300キロ盗まれ、『自分も取った方が早い』と間違った考えになってしまった」と述べた。 論告で検察側は「自らの利益のみを考えた身勝手な犯行」と指摘。弁護側は、被害者に謝罪し賠償の意向があるとして執行猶予付き判決を求めた。