VRで宇宙旅行気分、成層圏からの映像活用…キヤノン・イマジカ
キヤノンと映像制作大手のイマジカグループは、高精細カメラで成層圏から撮影した3D映像を使ったVR(仮想現実)作品を公開した。カメラを積んだ気球を高度約2万5000メートルまで飛ばして撮影したもので、宇宙旅行のイメージを疑似体験できる。
作品は、千葉市で開催された映像関連企業などの展示会で披露された。3分間の映像をVR用ゴーグルで見ると、成層圏から撮影した地表や上空の眺めなどを3次元で体感できる=写真=。両社は2月、モンゴルの雪原で3台のカメラを載せた気球を飛ばし、気温マイナス50度の上空で撮影する実証実験を行っていた。
両社は、VR向けの実写映像の需要が伸びるとみており、教育や観光、エンターテインメントといった分野での活用を見込んでいる。イマジカの担当者は「ゴーグル型のVR端末が普及し始めており、様々な利用を模索したい」としている。