加ブルックフィールド、仏ネオエン買収へ 66億ドル規模
[30日 ロイター] - カナダの資産運用会社ブルックフィールドは、シンガポールの政府系投資会社テマセク・ホールディングスとともに、フランスの再生可能エネルギー開発会社ネオエンの過半数株式取得で独占交渉に入ったことを明らかにした。評価額は約61億ユーロ(66億ドル)。 共同声明によると、ブルックフィールドは主要株主から1株当たり39.85ユーロでネオエンの株式53.32%を取得する計画。その後、同価格で残りの株式を取得することを目指している。 提示価格は前営業日終値を約27%上回る水準。ネオエンの株価は29日、31.40ユーロで取引を終え、同社の時価総額は約48億ユーロとなった。 ネオエンは声明で「ブルックフィールドの提案は株式100%の価値が61億ユーロであることを示唆している」と述べた。 フランスの実業家ジャック・ベイラ氏が率いるインパラ・SA・ホールディングはネオエンの42%を所有している。 ブルックフィールドは残りの株式も同価格で買い付ける方針で、過半数の買い付けが完了した時点で非公開化する計画。 ネオエンの会長兼最高経営責任者(CEO)であるザビエル・バルバロ氏は声明で「取締役会は今回の取引を全面的に歓迎する」と述べた。 今回の取引は今年欧州での最大級の非公開取引となる。世界的なエネルギー転換の動きの中で再生可能エネルギー資産は投資家の強い関心を集めている。 ネオエンは2008年設立。太陽光発電、風力発電、蓄電のポートフォリオを持つ世界最大級の再生可能エネルギー企業に成長した。