東電社長「重要な年に」 福島第1原発であいさつ
東京電力ホールディングスの小早川智明社長は4日、福島第1原発で社員に向けて年頭のあいさつを行った。処理水の海洋放出が進む中、廃炉の本丸となる溶融核燃料(デブリ)採取に向けた作業が本格化するとして「福島への責任を全うする上で重要な年になる。地元や社会の信頼を失うことのないよう、安全面でより慎重な対応が求められる」と強調した。 不祥事が相次いだ柏崎刈羽原発(新潟県)を巡っては、原子力規制委員会が昨年12月に事実上の運転禁止命令を解除した。再稼働に向けて地元の不信感払拭が課題となる。小早川氏はあいさつの後、報道陣の取材に「改善を進めながら説明を尽くす」と述べた。