鹿屋体大・中西、中大・伊藤が個人2冠達成|全日本学生選手権トラック自転車競技大会
鹿屋体大・中西、中大・伊藤が個人2冠達成|全日本学生選手権トラック自転車競技大会
7月6日から7日の2日間にかけて、千葉県千葉市のTIPSTAR DOME CHIBA(千葉JPFドーム)にて第64回全日本学生選手権トラック自転車競技大会が開催された。熱戦の模様を振り返る。
全日本学生選手権トラック自転車競技大会について
7月6日から7日の2日間にかけて、千葉県千葉市のTIPSTAR DOME CHIBA(千葉JPFドーム)にて第64回全日本学生選手権トラック自転車競技大会(以下、個人トラック)が開催された。 同会場では昨年8月に文部科学大臣杯第78回全日本大学対抗選手権自転車競技大会(以下、インカレ)が開催されており、今年8月にもインカレが開催予定となっている。例年インカレ1ー2か月前に開催されることが多い個人トラックはインカレの前哨戦と位置づけされ、特に今年は開催地がインカレと同じということで、各選手たちがどのような走りを見せるのか注目された。 個人トラックとインカレの大きな違いは参加資格と開催種目にある。インカレは「大学対抗選手権」と大会名に入っている通り、種目ごとに各校でエントリー可能な人数が決まっている。一方で個人トラックは通称名が表す通り各選手個人の参加資格によってエントリーすることが可能となっており、各校ごとに種目別でエントリー可能な人数の制限はない。エントリーの仕組みがインカレと個人トラックは異なっているため一概に比較はできないが、種目によってはその年のインカレよりもハイレベルなレースが展開されることがある。 また、こちらも通称名の通り個人トラックは個人種目のみ開催となっており、チームスプリントやチーム・パーシュート(団体追い抜き)は開催されないことも特徴となっている。
大会初日、明治大学と中央大学がそれぞれ2種目を制覇
大会初日は女子ポイントレース、男女インディヴィデュアル・パーシュート、男女およびタンデムスプリントの決勝や、男子スクラッチおよびポイントレースの予選を開催。 女子ポイントレースではトラック中距離の強化指定選手に選ばれている水谷彩奈(日本体育大学)や渡部春雅(明治大学)が積極的にレースを展開し、フィニッシュ含めて6回中4回のポイント周回をトップで通過した水谷が優勝を果たした。 男子4kmインディヴィデュアル・パーシュートでは、昨年のインカレで同種目2位に入っている伊藤恭(中央大学)がインカレで記録したタイムを上回る4分20秒960で優勝。 女子3kmインディヴィデュアル・パーシュートでは、昨年のインカレで同種目を制している渡部がこちらも昨年のインカレで記録したタイムを上回る3分46秒662で優勝。 男子タンデムスプリント決勝では、昨年インカレ3位で予選タイムトップを記録した明治大学(吉田唯斗/本田音輝)と予選2位の日本体育大学(清水敦希/小川純平)の対戦となり、ストレートで明治大学が優勝を決めた。 女子スプリント決勝では、昨年インカレ2位で予選タイムトップを記録した中西美央(鹿屋体育大学)と同インカレ3位で予選3位の大野風貴芽(日本体育大学)の対戦となり、こちらもストレートで中西が優勝を決めた。 男子スプリント決勝では、昨年インカレスプリント4位で予選タイム2位の井出晃太郎(中央大学)と、昨年インカレ1kmTT3位で予選タイムトップの吉川敬介(日本大学)の対戦となり、こちらもストレートで井出が優勝を決めた。