【大会3日目】“深夜”にメダルラッシュ 阿部一二三が連覇達成 スケボーでは10代選手が躍動 フェンシングは日本勢初の快挙
◇パリオリンピック2024(大会3日目=日本時間28日、29日) 大会3日目、深夜日本列島がメダルラッシュに沸きました。 【画像】オリンピック連覇を達成し笑顔でポーズする阿部一二三選手
■阿部一二三が妹・詩の雪辱果たす金メダルで連覇達成
女子52キロ級の2回戦で敗れ、メダルを逃した妹・詩選手が見守る中、決勝では世界ランク8位、ブラジルのウィリアン・リマ選手と対戦した阿部選手。 序盤から積極的に攻めると残り2分16秒で技ありを奪います。さらに、袖釣込腰で再び技ありを奪った阿部選手。圧倒的な力を見せあわせ技一本で勝利し連覇を達成しました。 観客席では妹・詩選手が金メダルの瞬間、泣き崩れる姿がありました。
■10代が躍動のスケートボード 吉沢恋と赤間凛音がワンツー
スケートボード女子ストリートの決勝では、14歳の吉沢恋選手が272.75点で金メダルを獲得。15歳の赤間凛音選手が265.95点で銀メダルを獲得しました。 吉沢選手は、トリックの4本目で96.49点のハイスコアを出し、トップへ浮上。14歳がパリの地で頂点に立ちました。
■フェンシングでは完全アウェーの中で日本勢初の快挙
男子エペ個人の加納虹輝選手が、フェンシング個人種目で日本勢初となる金メダルを獲得しました。 決勝で、地元フランスのボレル選手と対戦した加納選手。ボレル選手が入場した際には大声援が起こるなど完全アウェーの中で試合が行われました。 それでも試合が始まると、加納選手が先制し流れをつくります。第1ピリオドを3対2と、1点リードして終えると、第2ピリオドも積極的に攻めた加納選手。 そして、9対5で迎えた第3ピリオド。15点先取すれば勝利が決まりますが、攻めの姿勢は変わらず。15対9で勝利し、悲願の金メダルを獲得しました。
■18歳の松下知之が銀メダルを獲得 今大会競泳勢メダル1号
競泳の400m個人メドレー決勝は、18歳の松下知之選手が4分08秒62で銀メダルを獲得しました。 序盤から世界記録保持者のレオン・マルシャン選手(フランス)が飛び出すレース展開となります。それでも松下選手が後半追い上げ、今大会、競泳の日本勢で初めてのメダルとなる銀メダルを獲得しました。 なお、マルシャン選手が4分02秒95のオリンピックレコードで金メダル。地元開催のオリンピックで頂点に立ちました。
また、この結果、日本勢は3日目、金メダル3個。銀メダル2個を獲得。合計のメダル数は7個(金4個、銀2個、銅1個)となりました。