【高校ラグビー】高川学園、全国最多15度V秋田工に惜敗 21点差を一時逆転も終盤に逆転負け
<全国高校ラグビー大会:秋田工35-29高川学園>◇1回戦◇27日◇大阪・花園ラグビー場 高川学園(山口)が秋田工に1トライ、1ゴール差の29-35で惜敗した。試合後、野村賢二監督(47)は「勝負できたなとは思うんですけど…。やっぱり秋田工業さんのフォワードの強さ。縦に出てくる推進力の差だったかなと思います」と無念さをにじませた。 意地は見せた。前半に3連続トライを許すも、同15分にCTB大嶋惺楽(せら、2年)が反撃のトライを奪う。17-28で迎えた後半8分は、再び大嶋が中央へトライ。続く同12分にWTB山下仁大(じんだい、3年)が一時逆転のトライを決めた。最大21点ビハインドから1点リードする展開も、同17分に逆転トライを献上。終盤に踏ん張ることができず、SO林香凜(こうりん)主将(3年)は「逆転したんですけど、最後に守り抜く力をこの1年間もっと厳しくやっておけばよかった。まだまだ力不足だなと思います」と肩を落とした。 前回大会は初出場で花園初勝利を挙げるも、今回は初戦で姿を消した。ベンチ入り25人中13人が1、2年生と若いチームで「彼らにとってはいい経験になったと思います。この経験を生かして、新チームやってくれると思います」と指揮官は期待した。【佐藤究】