年金は夫婦で「月18万円」ありますが、生活がカツカツです…体力に自信がなくてもできる仕事はありますか?
負担が少ない仕事で収入を増やす
収入の多くを年金に頼りがちな高齢者世帯では、収支がマイナスになりやすいといえます。マイナス分があれば基本的に貯金を削ることになり、例えば病気をして入院することになった場合など、大きな出費があるときの備えができなくなってしまいます。 仕事をすることによって少しでも収入が増えれば、家計のやりくりが楽になるでしょう。 ■シニア向きの仕事とは? 収入を増やすには、仕事をすることがもっとも確実な方法といえます。体力の負担が少なく、高齢者向きの仕事には以下のようなものがあります。 ●マンションの管理 ●清掃スタッフ ●軽作業 ●駐車場管理 ●販売・接客 ●調理補助 ●警備 ●家事代行 これらは比較的無理なく働けるものが多く、経験や資格がなくても応募できることが多いでしょう。無理のないシフトを組んでもらうなどすれば、より負担を減らして働けます。 厚生労働省の職業情報提供サイト(日本版O-NET)によると平均的な年収(65歳~69歳)は、例えばマンション管理では約244万円、調理補助では約251万円です。月収に換算すると20万円程度となり、収入が年金のみの場合に比べて余裕が生まれるでしょう。 仕事は、ハローワーク・シニア向け求人サイト・地域の求人情報誌など、さまざまな媒体で募集しています。働いている友人や知人に紹介してもらうのもよいかもしれません。 ■仕事選びのポイント 続けられる仕事を選ぶには「パートやアルバイトでも探す」「これまでやったことがないことにも挑戦してみる」「無理のないペースで出勤できる仕事を選ぶ」ことが大切です。正社員にこだわりすぎてしまうと、どうしても選択肢が狭まってしまいます。 また、今までの経験があってもそれにこだわらず、新しいことにチャレンジすること、体力的に無理なくできることも、高齢者が仕事を続けるためには必要でしょう。
体力に自信がなくても働ける仕事はある
高齢者の収入は、基本的に年金頼みになることがほとんどです。年金の受給額は個人差が大きく、収入よりも支出の方が多くなり、赤字になってしまうこともあります。 高齢者の収入を増やす方法のひとつが、働くことです。人手不足が叫ばれる現在、高齢者の手助けを必要とする業種は少なくありません。 年齢が高くなるにつれ、新しいことに挑戦するのは難しいと考えてしまいがちですが、これまでの経験にこだわることなく、職を選ぶことが大切でしょう。 出典 総務省統計局 家計調査報告[家計収支編] 2022年(令和4年)平均結果の概要 II 総世帯及び単身世帯の家計収支 <参考4> 65歳以上の無職世帯の家計収支(二人以上の世帯・単身世帯) 図1 65歳以上の夫婦のみの無職世帯(夫婦高齢者無職世帯)の家計収支 -2022年-(18ページ) 厚生労働省年金局 令和4年度 厚生年金保険・国民年金事業の概況 II.厚生年金保険 (2)給付状況 表6 厚生年金保険(第1号) 受給者平均年金月額の推移(8ページ)、III.国民年金 (2)給付状況 表20 国民年金 受給者の平均年金月額の推移(19ページ) 厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)job tag マンション管理員 厚生労働省 職業情報提供サイト(日本版O-NET)job tag 調理補助 執筆者:FINANCIAL FIELD編集部 ファイナンシャルプランナー
ファイナンシャルフィールド編集部