2連続ボギー後の“チョロ”から… 大里桃子が初メジャーで10位発進
◇女子メジャー最終戦◇AIG女子オープン(全英女子) 初日(22日)◇セントアンドリュース オールドコース (スコットランド)◇6784yd(パー72) 【画像】優勝しても大里桃子はこんな感じ 出だし2連続ボギーで迎えた前半12番は、ティイングエリアが最も海に近く強烈な右風を受けるホール。大里桃子は5Wのティショットでボールの上っ面をたたいた。“チョロ”だ。ラッキーだったのは、ティが前に出ていたため、残りが170ydほどと刻んだ時に近い距離が残ったこと。セカンドを4、5mにつけてバーディにつなげ、「吹っ切れた」と振り返る。 「初めてだしね~。せっかくだから楽しもうよ」。チョロ直後に帯同の島中大輔キャディと交わした会話はポジティブだった。「出ている選手の中でランキングも一番下くらいと思っている。チャレンジャーな気持ちで、初心に返った感じで回れている」。失うものがないと思っているから、少々のミスで下を向くこともない。
最終9番のバーディフィニッシュもまさに無欲の結晶。15mほどのスネークラインがカップに飛び込んだ。「フックしてスライス、(また)フックしてスライス、みたいな。『分かんない、もう真っすぐだ!』って打ったら入りました。『おー、やったー!』って」。楽しそうな笑いが止まらない。
首位と3打差の2アンダー10位発進。初メジャーで堂々の好スタートにも、「(2日目も)きょうと一緒ですね。順位とかもあんまり考えないタイプ。やることは一緒な感じで回れたらいいな」。同じマインドセットで臨むことを強調した。(スコットランド・セントアンドリュース/亀山泰宏)