石川遼「最後の最後にチャンスがきた」逆転で今季2勝目!史上12人目のツアー通算20勝達成
<国内男子ゴルフツアー:三井住友VISA太平洋マスターズ>◇最終日◇10日◇静岡・太平洋クラブ御殿場C(7262ヤード、パー70)◇賞金総額2億円(優勝4000万円) 【写真】水を浴びながら、佐藤キャディーの帽子を濡らさないように?さりげなく手に取り突き上げる石川遼 石川遼(33=CASIO)が逆転で今季2勝目、史上12人目となる節目のツアー通算20勝目を挙げた。通算11アンダー、269。大会最多の4度目の優勝となった。 最終18番パー5を前に、谷原秀人、河本力とともに通算10アンダーで並んだ。石川は第2打でグリーンをとらえると、イーグルパットこそ外したものの、約50センチのバーディーパットを確実に決めた。節目の20回目の優勝。安堵(あんど)したようにバンザイをした。優勝インタビューで「すごくいいゴルフができたなと。最後までがあきらめないようにと思いましたが、最後の最後にチャンスがきた。我慢していて良かったなと思います」と笑顔をのぞかせた。 首位に1打差2位でスタート。3番パー5で第2打をバンカーに入れたが、ピン手前1メートルにつけてこの日初バーディー。7番パー3のティーショットはカップまで約20センチのスーパーショット。ホールインワンは逃したが、しっかりバーディーを決めると波に乗った。8番パー4は約3メートル、9番パー4は約6メートルのミドルパットを沈め、3連続バーディー。前半で4バーディー、ボギーなしと4つ伸ばした。 一方、後半に入って11番パー4で約4メートルのパーパットを外して初ボギー。13番パー3でティーショットをバンカーに入れてボギーとし、一時2位に後退。終盤で再び逆転に成功した。 第3ラウンドは6バーディー、1ボギーの65で11位から急浮上。第2ラウンドで不調だったパットをしっかり修正した。「パットはベストのパフォーマンスに近い。気を抜かずにやりたい」と意気込んで臨んだ最終ラウンド。後半は苦しみながらも、節目のツアー通算20勝目をつかみ取った。