【予約の取れないカリスマ家政婦】がんばらなくてもなぜかキレイがキープできる片づけ術
片づけのプロとして20年以上活躍し、家事代行マッチングサービス「タスカジ」では人気のあまり“予約の取れないカリスマ家政婦”とまで呼ばれるようになったseaさん。そのノウハウをまとめた書籍『家じゅうの「めんどくさい」をなくす。』(ダイヤモンド社)を出版するなど、活動は多岐にわたります。そんなseaさんがたどり着いたのは、「めんどくさい」を最大限無くしたがんばらない片づけです。 片づけられない親子がプロに学んだ「物の捨てかた、しまいかた」【漫画】を見る 「片づけなんてする気力もない平日、少しでもキレイな状態をキープするには?」「週末の片づけには何をしたら効果的?」seaさんにお話を伺いました。
ヘトヘトの平日、最低限のエネルギーでキレイを保つには?
前回(関連記事:【予約の取れない家政婦・seaさん流】がんばらなくても片づいた状態をキープする、たった1つのルール)のお話で、がんばらなくてもなぜか片づいたままの家にするためには、まず家じゅうの「めんどくさい」に気づくことの大切さをお話しました。今回は、『家じゅうの「めんどくさい」をなくす。』で紹介している片づけ方法から、平日と週末の効果的な片づけを紹介します。 みなさん、平日は仕事と家事と子育て……と家に帰ってくる頃にはきっとヘトヘトですよね。そんな平日でもできるだけキレイを保つには、片づけへの意識が切れた状態でも片づけられてしまうほど簡単でエネルギーを消耗しない「めんどくさくない」仕組みが必要です。 そのためには、「今使っているモノ」を使った後に戻しやすい状態にすること。たったそれだけ。それさえできていれ、意識しなくても片づいた状態が長持ちするようになるのです。
「今使っているモノ」をVIP待遇に
この状態にするには、ちょっとだけ「モノを分ける」前準備の作業が必要です。分ける作業は、まとまった時間が取れる週末にするのがおすすめです。 まず、「今使っているモノ」と「今使っていないモノ」に分けます。「今使っているモノ」とは、家族の誰かが3か月以内に必ず使うモノのこと。 そして、「今使うモノ」は他のモノとの扱いに差をつけてVIP待遇にし、「戻しやすい場所」に「ゆったり」しまいます。しまう優先順位は使用頻度順です。より使用頻度が高いものを、より手前で出し入れしやすい場所にしまいます。 「こんなに家がめんどくさいことになっていたら、すぐ気づくのでは?」と思われるかもしれません。でも、その家に暮らす方にとっては、長年その家での動きが染みついて当たり前になっているので、「めんどくさい」と気づかないことがとても多いのです。それに、ちょっとめんどくさいことがあっても、たいていの方は「こんなもんでしょう」とスルーしてしまうのです。