「パパの小芝居」を冷ややかな目で見つめる犬、一体どういう心境!? 光景から読み取れることは|獣医師解説
冷ややかな態度にクスッ…! 紹介するのは、X(旧Twitter)ユーザー@aka_kuro_shibaさんが投稿していたこちらの写真。そこには、行き倒れたかのように床に寝そべるパパさんと、そんなパパさんのことを冷ややかな目で見つめる愛犬・わさびちゃん(撮影時5才9カ月/柴犬)の姿が写っていました。 【画像】別の日のわさびちゃんとパパさん。眠るパパさんの隣で、わさびちゃんはまたも「やれやれ」顔 思わず笑ってしまうやりとりを繰り広げていた、わさびちゃんとパパさん。ふたりは一体なにをしていたのか…飼い主さんにお話を聞いてみることに。
散歩後の一コマだった!
撮影当時は、散歩後のことでした。わさびちゃんたちの散歩に行ったパパさんは、家に帰ってきてクーラーが直接当たる場所に倒れ込むように寝転んだそう。そんなときに、ちょっとした小芝居をしていたようです。 飼い主さん: 「夫は、愛犬たちが心配して駆け寄ってきてくれることを期待して、なにかにつまづいて転んだかのように、わざと『あぁー痛いー!』と大きな声で言いながら倒れました。 それに対してわさびは『なんだなんだ』とあのように様子を見には来るのですが、心配する様子は一切なく、そのまま立ち去って行きました。 夫としては『起きてよー!』って顔をペロペロしてくれたり、『大丈夫? 』って前足でチョイチョイしてくれることを期待していますが、まったくそんな気配はありませんでしたね(笑)」 わさびちゃんの態度について、「やれやれ感がにじみ出た顔をしていたので、『また転がってるわ』くらいに思っていたかも」と話す飼い主さん。 このような光景は「我が家ではよくあること」だそうで、撮影していた飼い主さんは「いつも通りなので特になにも思わなかったです(笑)」とも話していました。
【獣医師解説】パパさんの「小芝居」を冷ややかな目で見つめる犬の心理
わさびちゃんはパパさんの「小芝居」を冷ややかな目で見つめて、そのまま立ち去ってしまいました。この光景からはどのようなことが読み取れるのでしょうか。 いぬのきもち獣医師相談室の原 駿太朗先生に聞きました。 原先生: 「犬は、人間が発している“言葉の意味”までは、ほとんどの場合理解していません。 わさびちゃんはツンデレな性格で、おそらく冷静に様子を見ることができるコなのでしょうね。そのため、飼い主さんが『痛いー!』と大きな声で助けを呼んでいるつもりでも、わさびちゃんは『横になって大きな声を出してるけれど、何をしてるのだろう? 』と状況を見つつ、そのまま立ち去ってしまったのではないかと思われます。 わさびちゃんは冷ややかなリアクションでしたが、なかには飼い主さんからのアクションに対して、いつも120%で反応してはしゃいでくれるような“アクティブなタイプのコ”もいるでしょう。そういったコの場合は、飼い主さんの大きな声やリアクションに対して『遊んでくれるのでは? 』と考え、吠えたり興味を示すことがあるかもしれません。 また、飼い主さんが愛犬に初めて小芝居などをするケースでは、その演技力次第では本気でビックリしてそわそわしたり、『大変だ!』といった反応を見せるコもいるかもしれないですね」