大垣日大－中京大中京　タイブレークの延長１０回裏１死一塁を併殺で切り抜けて準決勝進出を決め、笑顔の大垣日大・谷之口

◇２０日　高校野球　秋季東海大会第２日　大垣日大３―２中京大中京（ちゅ～るスタジアム清水） ＝延長１０回 　準々決勝４試合が行われ、大垣日大（岐阜１位）が中京大中京（愛知２位）に延長１０回タイブレークの末、３―２で競り勝った。谷之口翔琉投手（１年）が１０イニング２失点（自責点１）と好投した。このほか、至学館（愛知１位）、常葉大菊川（静岡１位）、岐阜第一（岐阜３位）も４強入りした。 　延長１０回裏。リードはわずかに１点だったが、大垣日大のエース・谷之口は自信に満ちあふれていた。「１点あれば十分だったんで、もうただ投げるだけでした」。１死から８番・田中太を遊ゴロ併殺打に打ち取ると、マウンドで喜んだ。 　新チームが始まり、ここまで無失点投球を続けていたが、１回にいきなり２点を失った。秋は初失点だったが、「今日は取られると思った。５回２失点とか最少失点で抑えればいいかなと思っていた」。その後は立ち直り、被安打４と圧巻の投球を披露。５回以降は無安打と中京大中京打線を完全に封じ込め、笑顔を見せた。 　「途中からカーブがよくなったので、カーブ中心にして真っすぐを詰まらせられた。とても楽しかったですし、自信がついた」 　１年生離れした投球に高橋正明監督（４２）も全幅の信頼を寄せる。１０回の攻撃では先攻ながら１死二、三塁で９番・片野にスクイズを指示。打者や相手の打順も考慮した上で、「１点とればいけるという確信というか、その方が相手にプレッシャーかかる。後半いいボールいってましたんで」と明かした。そして、谷之口も期待に応える投球を見せつけた。 　次は岐阜県大会準決勝で完封した岐阜第一とぶつかる。谷之口は「そのときは真っすぐが調子よくてカーブが全然入らなかった。どう考えてくるかわかんないですけど、相手を見て考えてやっていきたい」と東海大会での再戦を見据えた。