【青葉賞】シュガークン3連勝で重賞初V キタサンブラックの半弟が日本ダービーで兄超えだ
GⅠ7勝を挙げたキタサンブラックの半弟で、武豊(55)=栗・フリー=騎乗の2番人気シュガークンが差し切り、未勝利戦から3連勝で重賞初勝利。2着のショウナンラプンタとともに日本ダービー(5月26日、東京、GⅠ、芝2400メートル)の優先出走権を獲得した。 ◇ 類いまれな勝負根性が乗り移った。GⅠ7勝キタサンブラックの半弟シュガークンが快勝。兄の背中を知り尽くす武豊騎手の手綱で力強く抜け出し、日本ダービーの出走権を獲得した。 「これだけの血統なのでダービーに出したいと話していて、何とか間に合ってよかった」。鞍上はゆかりの血統のスター候補誕生を喜び、「一番いいところは血統です。兄は偉大すぎますけど」とジョークも交えながら笑みを浮かべた。 デビューは今年2月と遅かったが、1月デビューから3連勝した兄に負けないスピード出世で夢舞台へ。我慢しながら成長を促してきた清水久調教師は目を細め、「ダービーはお兄さん(2015年14着)のぶんまで頑張ってもらいましょう」と〝兄越え〟の快走を約束した。(内海裕介) ■シュガークン 父ドゥラメンテ、母シュガーハート、母の父サクラバクシンオー。黒鹿毛の牡3歳。栗東・清水久詞厩舎所属。北海道日高町・ヤナガワ牧場の生産馬。馬主は辻子依旦氏。戦績4戦3勝。獲得賞金7414万2000円。重賞は初勝利。青葉賞は武豊騎手が2002年シンボリクリスエス、06年アドマイヤメインに次いで3勝目、清水久詞調教師は初勝利。馬名は「母名の一部+時(フィンランド語)」。