広陵のボンズ・真鍋慧が入学決定で大阪商業大打線がエグいことに! プロ注スラッガー・渡部らと強力打線形成なるか?
昨年、指名漏れで話題となった超高校級スラッガー・真鍋慧内野手(広陵)が3月1日、関西六大学野球連盟の強豪・大阪商業大に合格したことが報じられた。 【一覧】2024年度 大商大野球部 新入部員 真鍋は1年生から名門校の中心打者として活躍。「広陵のボンズ」と呼ばれた高校通算62本塁打のスラッガーだった。ドラフト会議を前に3位までに指名されなければ、大学に進学することを明言していたが、3位までに指名はなく、進学する流れとなった。 大阪商業大は中井哲之監督の母校ということもあり、太田 光捕手(楽天)や高 太一投手(広島)など広陵から進学する選手が多い。また、大阪商業大を率いる富山陽一監督は大学で中井監督の2学年下にあたる。 こうしたつながりもあり、指名漏れした真鍋の受け入れ先として大阪商業大が手を挙げたのは自然な流れだといえる。 さて、その大阪商業大は関西六大学リーグで4連覇を続けている関西屈指の強豪チームである。投手は上田大河(西武)と高の二本柱が卒業するものの野手は今年のドラフト上位候補である渡部聖弥(3年=広陵)を筆頭に主力選手が多く残っており、2024年も全国大会は十分に狙えそうだ。その中で真鍋が入学早々からレギュラーを獲ることは簡単ではないと思われるが、真鍋が加入した大阪商業大打線がどのような構成になるのかを少し考えていきたい。
真鍋が加わると、どんなオーダーになる?
真鍋が出場するとなれば、一塁手か指名打者になるだろう。現在、一塁手のレギュラーは河西威飛(3年=鳥取城北)。昨秋のリーグ戦では打率.349でベストナインにも輝いている不動の3番打者だ。彼をレギュラーから外すことは考えにくいだろう。 もう一人のレギュラー候補が新野翔大(2年=近江)。高校時代は3年夏に2本塁打を放った左の強打者で、昨秋は主に代打として出場していた。恐らく真鍋は一塁手か指名打者の座を新野と争うことになるだろう。あるいは二人を一塁手と指名打者で使って、河西を外野に回すという起用法もある。こうした状況を踏まえ、今年の大阪商業大のオーダーを以下のように予想してみた。 1番・セカンド 金原塁(3年=クラーク記念国際) 2番・ライト 福島大輝(3年=倉敷商) 3番・ファースト 河西威飛(3年=鳥取城北) 4番・センター 渡部聖弥(3年=広陵) 5番・指名打者 真鍋慧(広陵3年)or新野翔大(2年=近江) 6番・レフト 山本晴登(3年=大商大高)or明石楓大(2年=近江)or春山陽登(1年=敦賀気比)or山口滉起(1年=智辯和歌山) 7番・サード 長野陽人(2年=天理)or板谷朋生(2年・高知中央) 8番・キャッチャー 松田直生(3年=大商大高)or蜷川大(2年=広陵) 9番・ショート 薮井駿之裕(3年=大阪桐蔭)or中田千尋(2年=神戸弘陵) 金原は昨秋に先頭打者本塁打を2本放っている恐怖のリードオフマン。福島は昨春に打率.350をマークしている巧打者だ。河西、渡部までの4人は不動のレギュラーだろう。5番以降は競争の中で流動的になることが予想される。高校までの実績と能力を考えれば、真鍋が入学早々からチャンスは与えられるだろうが、レギュラーになれるという保証はない。オープン戦で結果を残して開幕スタメンを勝ち取れるだろうか。 上記のメンバーで左打者は新野、明石、真鍋の3人だけ。右打者が多い大阪商業大において真鍋は貴重な存在だ。彼が開幕からレギュラーとして活躍できるようだと関西一の強力打線が完成する。4月に開幕するリーグ戦はどんなメンバーになっているだろうか。