【大学野球】春秋連覇の早大が祝賀会開催 野球部長が挙げた3つの勝因
新主将が語った決意
2019年1月1日から母校を指揮する早大・小宮山悟監督は20年秋、初めて東京六大学リーグ優勝へと導いたが、コロナ禍のため、祝賀会は開催されなかった。春秋連覇。監督として迎える、初の華やかなステージだった。 「まず、皆様方にお礼を申し上げたいと思います。ありがとうございました。春に完全優勝を遂げた後、このような祝賀会の話が出たんですが、我々の7、8月はタイトなスケジュールにて日程が組めない状況となりました。OB会・稲門倶楽部から12月に開催するとの話を聞きました。春の6月に優勝したものを12月に……。秋のシーズンはどうすればいいんだ……。負けたら大変なことになる……。後ろにいる学生たちが春優勝したことにおごることなく、日本一を目指して必死に頑張ってくれた結果。早慶戦には敗れました(1勝すれば優勝の慶大戦で連敗。同率となった明大との優勝決定戦で優勝)けれども、無事、春秋連覇。胸を張って、この場に立たせていただきました。残念ながら日本一には届きませんでしたが、私は監督として印出(印出太一主将、4年・中京大中京高)のときに失敗した数々を、小澤(小澤周平新主将、3年・健大高崎高)のときに失敗しないように、次年度のチームをしっかり作り上げていきます」 乾杯の発声を前に稲門体育会・河野会長は心に響く「早稲田愛」を、たっぷりと語った。 「早稲田大学野球部が頑張ることが、早稲田大学に活力を与える。早稲田大学野球部は、早稲田大学そのものだと思います。求心力があり、早稲田スポーツの先頭に立つ野球部が先頭に立つことが大事だと、つくづく思いました。印出主将には敬意、尊敬の念を示したい。問題はこれから、来年勝たないと、この連覇の意味がなくなる。小澤新主将が作る3年生の責任は極めて重く、繰り返しになりますが、早稲田大学が勝たなきゃならん。早稲田大学野球部のエンジのユニフォームに袖を通したときに、君たちの緊張感、集中力、勝とうという意志を見せていただきたい」