カラアゲニストが絶賛! 浅草で発見したご飯が無限にすすむトンカツみたいな「からあげ定食」とは?
●日本唐揚協会認定カラアゲニストで、ライターの松本壮平氏が浅草で偶然発見したという激ウマからあげ定食の魅力をレポートします。
コロナ禍も落ち着き、すっかり以前の活気を取り戻した東京・浅草。平日も外国人観光客でにぎわう浅草は飲食店の宝庫でもあります。古くから営業している老舗だけでなく、意外に新しくオープンするお店も多く、訪れるたびに発見がある奥深い街といえます。 【画像】からあげをご飯にのせて、そこにサルサソース。これがけっこういける! 常日頃より、美味しいからあげを求めて歩き回っている筆者。所用で浅草に行き、空腹に堪えかね、たまたま飛び込んだお店が、今回ご紹介する『浅草食堂 元松』です。 ここのからあげがあまりにも美味しくて、思わず取材を申し込んでしまいました。ピンポイントで狙って食べに行ったお店ではなく、偶然発見した美味しいからあげ。その魅力をご紹介しましょう。
山賊焼きを彷彿させるからあげは衣が激ウマ!
『浅草食堂 元松』は、浅草の名所・雷門から徒歩30秒ほどの場所にあります。外国人のお客さんにも人気のお店で、夜は居酒屋として利用する人も多いのだとか。 オーダーしたのは「鶏肉の唐揚げ定食」(1210円)。平べったい、トンカツのような形状ですが、れっきとした鶏もも肉のからあげです。長野のご当地からあげ・山賊焼きを思い出しました。最大幅は約16cmもあります。 芳しい香りに誘われ、さっそくひと口。衣が実に旨い! こんな美味しいからあげの衣は久しぶりかもしれません。カリッとした歯ざわりで揚げ具合が絶妙。時折シャリッとした食感もチラホラあらわれて、なんとも面白い。
肉からは旨みたっぷりの、ややとろみのある肉汁が出て、舌に張り付いてきます。衣にも肉の旨みがうまくなじんでおり、噛むほどに口の中で香ばしさのある旨みと肉本来の旨みがシャッフルされていくのがイイ。 飲み込んだあとも、その旨みが口の中に残り、消えるまでしばらくその余韻を楽しめます。このタイミングで白いご飯をかきこむ幸せときたら! 定食としては完璧です。
味変用にサルサソースが付いてくるのですが、これがまたからあげと相性が抜群! 辛さはあまりなく、ほんのりとした酸味と甘さがあります。からあげに付けるとコクが増し、味わいがグ~ンとよくなります。からあげをひと切れご飯にのせて、そこにサルサソースを軽くかけて食べてみると、これまた旨し!