実兄にも容赦なし…「機動戦士ガンダム」キシリアのギレン暗殺シーンは子ども心に超ショック
喧嘩ばかりの兄弟姉妹も、このときばかりは“仲良くしよう”と思ったのでは? 地球連邦軍とジオン公国軍による宇宙要塞ア・バオア・クーでの最終決戦中、ジオン軍のギレン・ザビ総帥(CV:田中崇)が実妹でジオン軍少将のキシリア・ザビ(CV:小山茉美)に暗殺された。キシリアのあまりの容赦のなさに、テレビの前にいた子どもたちの多くがショックを受けた瞬間だった。 【映像】ギレンを撃ち抜くキシリア(17分50秒ごろ~) ギレンは政治的に対立していたキシリアの暗殺を排除するため、彼女のニュータイプ部隊にシャリア・ブルを差し向けていた。しかし、シャリアはガンダムに撃破され、ギレンの目論見は失敗に終わった。 さらにギレンは、最終兵器ソーラ・レイをゲル・ドルバ照準で発射し、レビル将軍率いる第一連合艦隊だけでなく、和平交渉のため接近していた実父デギン・ソド・ザビ公王の乗るグレート・デギンをもろとも葬り去っていた。 キシリアはア・バオア・クーへの着艦前に、ソーラ・レイ発射時にゲル・ドルバ線上でグレート・デギンの識別信号が確認されていたという報告を受け、ギレンへの疑念を抱いていた。そしてギレンと合流後のやりとりで、彼女はギレンの父殺しを確信する。 戦況を見守る中、キシリアは頃合いを見てギレンの背後に立つと、「死なすことはありませんでしたな、総帥」とギレンに銃を向けた。ギレンは「冗談はよせ」と鼻で笑ったが、キシリアは「意外と兄上も甘いようで」とためらいなく、ギレンの頭部を撃ち抜いた。これが地球ならその場に倒れ込むのだろうが、宇宙空間のためその体は宙に浮かぶ。そして壁に当たって跳ね返る様子が印象的なギレンの最期だった。 ラスボス的存在だったはずのギレン総帥は予想外にあっけなくその最期を迎え、ぽかんとしてしまったファンも少なくないはずだ。そして、実兄を容赦なく撃ち殺すキシリアの冷酷さは、テレビの前のこどもたちに強烈な戦慄を与えたことだろう。 アニメ「機動戦士ガンダム」は1979年4月から1980年1月まで放送されたサンライズ制作のロボットアニメで、富野由悠季監督が手掛けた作品。“リアルロボットアニメ”という新ジャンルを開拓し、以後のアニメに多大な影響を与えた。再放送や劇場版の公開で人気が急上昇すると、「ガンプラ」ブームも生まれるなど空前のヒットに。現在に至るまで数多くのシリーズやスピンオフなどの派生作品が制作され、高い人気を誇る。 (C)創通・サンライズ
ABEMA TIMES編集部