SASUKEアイドル予選会で優勝・SKE48の伊藤実希ってどんな子?アイドル兼アスリートを目指して
「アイドル兼アスリートと呼ばれること」
伊藤は先日の配信で今の自分をそう表現した。それはそうだ。伊藤はSKE48のシングルを歌う選抜メンバーになったことが一度もない(27thシングル「恋落ちフラグ」は全員歌唱)。つまり、選ばれし精鋭になった経験がない。選抜に入ると人生が変わる。見える世界が違ってくる。多くの選抜メンバーがそう語るが、伊藤はその経験をしたことがない。伊藤は他のメンバーとは違うルートで山を登り始め、違う景色が視界に入ってきた。「自分が自分じゃない」とは、初めて見た景色に対するとまどいだろう。 伊藤が目指しているものは、「アイドル兼アスリートと呼ばれること」だ。去年もSASUKEのオーディションに参加しているが、出場には至らなかった。今年は東京マラソンを完走した。今回の予選会でようやく理想の自分が見えてきた。伊藤が得意とする競技は中・長距離だ。これからのアイドル人生も同じ。負けず嫌いを携えて、これからペースを上げ、巻き返していく。そんな青写真を描いているはずだ。 体力をほとんど使い果たした予選会を終え、1泊してから名古屋に戻った。伊藤を待ち受けていたものは2時間の劇場公演だった。これがSKE48だ。 12月25日、『SASUKE2024 第42回大会』が放送される。番組初のクリスマス決戦に伊藤は出場する。SKE48を背負ってではない。アイドル界の代表としてだ。伊藤実希の人生はもう一度確変に入れるだろうか。
犬飼 華