10代の頃に実の父親から性暴力を受けたとして12日、福山里帆さん（24）が会見を開きました。実名、そして顔を明かして訴えた、切実な思いとは―― 　　　◇ 12日、実名で顔を出して会見に臨んだのは、福山里帆さん（24）です。 福山里帆さん（24） 「一生懸命隠さないといけないのかなとか、でも助けてほしいとか。私が『父から性加害を受けている』と話しても、信じてくれないだろうと感じて、なかなか周りにSOSは出しにくかった」 “被害者が現実にいることを知ってほしい”――。里帆さんは、中学2年生から高校2年生、2013年から2016年の間に、富山県黒部市の実家で同居する父親から「性暴力を受けていた」と告白しました。

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性暴力はあわせて8回。全て母親が外出したタイミングで、性行為を強要されたといいます。 福山里帆さん（24） 「結婚とかができるのかとか、自分は汚れてしまったのかなとか。親族に知られてしまったら、きっとみんな悲しむだろうと。不安とかそういったものより絶望」 おととし（2022年）には、父親に過去の性暴力について問いただしたという里帆さん。録音した音声には― 里帆さん 「私を性的対象に見始めたっていつなんだろう？」 父親 「分からない。強いて言うなら中学生とかそんな時じゃないのかな」 里帆さん 「何をして、私に対してどう悪かったと思っているのって聞いているんだけど」 父親 「性的対象としてそういうようなこと（性行為）をしたことは悪かったと思っている」 　　　◇ 里帆さんは去年初めて警察に相談し、告訴状を提出。弁護士によると、父親は今月、準強姦容疑で逮捕されたということです。 里帆さん 「被害にあったと（周囲に）言っても『あなたは悪くないよ』と、その一言がすぐに返ってくる社会がいい」

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有働由美子キャスター 「福山さんがおっしゃったように『あなたは悪くありません』。自分も性暴力や性被害にあってしまったという方、スマートフォンや電話から『＃8891』（はやくワンストップ）で全国の支援センターにつながります。また『＃8103』（ハートさん）で警察の性犯罪被害相談電話に24時間つながります。ためらわずに相談してみてください」 （3月12日放送『news zero』より）