「運転する夫に『間違えてばっかり!』と怒鳴ったら、路肩に急停止。怖くて大ゲンカしましたが、私が悪いんですか?」投稿に回答殺到!?「お前が運転しろ」「料理してる時に言われたらどうする」の声も
実際、道路交通法ではどうなの?
ちなみに、一連の行動で道路交通法上の問題はあるのでしょうか。
まず、助手席があれやこれやと文句を言って、ドライバーの気を散らせること自体は、道路交通法での明確な規定はありません。 次に、高速道路上で路肩にクルマを停める行為はどうなのでしょうか。 道路交通法第75条の8では、「自動車は、高速自動車国道および自動車専用道路では、停車、駐車をしてはならない」として、例外として以下を挙げています。 「故障その他の理由により駐停車することがやむを得ない場合において、十分な幅員がある路肩または路側帯に駐停車するとき」 今回の「夫婦喧嘩」がその理由になるかは、実際に事故が起きたときの責任問題として、裁判所が判断することになります。その時その時の周囲状況で判断されるので、事情を知らない外野がああだこうだ言うことに意味はありません。 とはいえ、高速道路には一般的に、500m間隔で「非常駐車帯」が設けられており、トラブルがあって停まらざるを得ない場合、追突の危険性をある程度免れられるようになっています。もちろん緊急利用だけで、用を足したり、休憩に使用することはできません。 なお、道路交通法第75条の8に違反すると認められた場合、高速道路上での駐停車違反となり、普通車であれば違反点数2点と、反則金1万2000円が科せられる可能性があります。 ※ ※ ※ 本質としては、以下のコメントに込められているかもしれません。 「女の人ってそう言う言葉使いで男をカチンと怒らせてしまうのです。旦那さんも内心しまった!と思ってるとこにそうやって言われたら腹たつんですよ」 これは、男女を逆にしても、質問サイトでは数多く見られます。「私のやったことは確かに悪いかもしれません。でも相手の言い方もおかしいでしょう!?」という「言い方論」というものです。 結局は、互いを思いやる気持ちが、人間関係には大事なのです。それは夫婦仲だけでなく道路上でも特に重要で、欠けると自他の生命にもかかわる結果になりかねません。注意しましょう。
くるまのニュース編集部