これぞスーパーヒーローの大逆転劇!滝沢和典 鉄強雀士から“デバサイ”の強烈跳満 個人3連勝もクールさ崩さず「気を引き締めて頑張りたい」/麻雀・Mリーグ
逃げる強敵を、最後に打ち破った。プロ麻雀リーグ「大和証券Mリーグ2024-25」11月28日の第1試合はKONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典(連盟)がオーラスにトップ目の赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)から跳満を直撃し逆転トップ、個人3連勝とした。 【映像】滝沢、鉄強雀士から強烈跳満 大逆転劇 この試合は東家からEX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU)、滝沢、セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)、渡辺の並びで開始。例年以上に縦長レースの様相を呈している今期、上位2チームと同卓となったこのカードは差を詰めるチャンスだ。滝沢は親番の東2局、平和手順のお手本のような進行で二・五万待ちのリーチ。リーチ・ツモ・タンヤオ・平和・赤の1万2000点で大きく先行する。 しかし中盤に茅森が親満貫のツモ、渡辺が親跳満を含む、3連続のアガリを決めたことで、滝沢は一時3着に後退。自身も東4局2本場で満貫、さらに南1局1本場も満貫のアガリを決めるなど、試合は乱打戦となった。 南4局を迎え、ラス親でトップの渡辺とは8900点差。3着目の茅森、4着目の松ヶ瀬とは大差が付き、着落ちを恐れずに追撃できる状況だ。ここで滝沢はヒーロー体質を見せつける。8巡目に2・5・8索の絶好リーチだ。ツモれば文句なし逆転、優秀な待ちと点棒の壁を活かし、下位からは見逃せる逆襲の本手だ。山には7枚も残っている。視聴者は「いけー!」「なぁなぁまい!?」「きたぞ!」「一騎打ちだ!!」「タッキーいっけえええ」と大興奮。 これに窮したのが、すでに仕掛けてテンパイしている渡辺だ。渡辺が一発で掴んだのは5索。すでにリャンメン待ちでテンパイしているため、この牌がツモ切られ、リーチ・一発・タンヤオ・平和・一盃口・赤で1万2000点の直撃。滝沢はこれで逆転トップ、+76.1ポイントを獲得し、コメント欄には「これはスーパーヒーロー」と称賛の声が相次いだ。 20日以来のトップに滝沢は試合後「あいだが空くと“連勝感”がない、まあうれしいですけど」と苦笑い。打ち合いを挑み続けたこの試合、攻守のバランスについては「そのうちにぐちゃぐちゃになる。こういうのを繰り返して、バランスがちょうど良いという時に『調子が良い』となる。今の結果は良いですが、ずっと不安なままですね。去年、このあたりでちょうど油断をして、前のめりの打牌が増えてしまった。気を引き締めて頑張りたいと思います」と語り、連勝しているとはいえ自己分析は忘れない。腕をぶんぶん回して攻めるチームメイトに囲まれながら、王道のバランス麻雀を貫く滝沢が今、堅調なチームを支えている。 【第1試合結果】 1着 KONAMI麻雀格闘倶楽部・滝沢和典(連盟)5万6100点/+76.1 2着 赤坂ドリブンズ・渡辺太(最高位戦)4万1000点/+21.0 3着 セガサミーフェニックス・茅森早香(最高位戦)1万3400点/▲26.6 4着 EX風林火山・松ヶ瀬隆弥(RMU)-1万500点/▲70.5 ※連盟=日本プロ麻雀連盟、最高位戦=最高位戦日本プロ麻雀協会、協会=日本プロ麻雀協会 ◆Mリーグ 2018年に全7チームで発足し、2019-20シーズンから全8チーム、2023-24シーズンからは全9チームに。各チーム、男女混成の4人で構成されレギュラーシーズン各96試合(全216試合)を戦い、上位6チームがセミファイナルシリーズに進出。各チーム20試合(全30試合)を戦い、さらに上位4チームがファイナルシリーズ(16試合)に進み優勝を争う。優勝賞金は5000万円。 (ABEMA/麻雀チャンネルより)
ABEMA TIMES編集部