初速84m/sを叩き出す“トリプルダイヤS” ミンウ・リーの14本
◇日米ツアー共催◇ZOZOチャンピオンシップ◇アコーディア・ゴルフ習志野CC(千葉)◇7079yd(パー70) 【画像】姉は米女子ツアー10勝のミンジー・リー ドライバーショットのボール初速は「190mph(≒84m/s)は出るよ」というミンウ・リー(オーストラリア)。300ydを優に超える飛距離を武器にツアーを戦う。 驚くべきスピードを叩き出すドライバーは、キャロウェイの2023年モデル「パラダイム トリプルダイヤモンドS」。ツアーバージョンの小ぶりなヘッドで、日本では数量限定で発売された。現代のドライバーとしては慣性モーメントが小さく、ヘッドを積極的に動かしていくリーのスイングにマッチしているようだ。 本人も「かなり気に入っているドライバーだから、(新しいモデルに)替えられないっていうのはあるよ。自分のポテンシャルを最大限に生かしてくれるヘッド。今のところけっこう上手くいっている」と絶賛中。まだしばらく使い続けそうな雰囲気だ。組み合わされるシャフトは藤倉コンポジット「ベンタス ブルー」の6X。55m/sを超えるヘッドスピードの持ち主にしては軽いのかもしれないが、振りやすく結果も出ているスペックだ。
3番ウッドはキャロウェイの2024年モデル「パラダイム Aiスモーク トリプルダイヤモンド HL」。16.5度のロフトを持つ“ハイローンチ”モデルだ。ヘッドの入射角や弾道を考慮して、リーはこれを1度立てるポジションにセットしている。シャフトはドライバーと同銘柄だが、こちらは90X。ドライバーと3番ウッドのシャフト、重さは同じか後者を10gほど重くするケースが多いが、リーはその差30g。ドライバーだけを“異質”なクラブに仕上げている可能性もあるだろう。
アイアンは一貫してフラットバックモデル。この日は「APEX MB」2018年モデルを使用していた。ドライバー同様、操作性の高いモデルを好む。シャフトは以前まで「ダイナミックゴールド ツアーイシュー」のX100を挿していたが、「もう少し球を上げたい」というリーのリクエストにより、2024年5月の「チャールズ・シュワブチャレンジ」から前シャフトと振り心地の近い「NSプロ モーダス3 ツアー125」のXに変更した。