昇格プレーオフ出場権を争う仙台に痛手…DF實藤友紀が右大腿二頭筋肉離れ、全治約6週間に
ベガルタ仙台は30日、同クラブに所属するDF實藤友紀の負傷状況を報告した。 クラブからの発表によると、實藤は9月21日に行われた2024明治安田J2リーグ第32節ヴァンフォーレ甲府戦において負傷したという。同試合、實藤はベンチからのスタートとなっていたものの、1点をリードして迎えた終盤の86分から途中出場。なお、試合は後半アディショナルタイム、MF中山陸に劇的フリーキックを叩き込まれ、2-2のドローで終了していた。 【ハイライト動画】仙台vs甲府は劇的幕切れ 甲府戦で負傷した實藤は、検査の結果、右大腿二頭筋肉離れと診断された。全治まではおよそ6週間を要する見込み。回復の進行度合いによって負傷離脱は前後するものの、順調に進めば、11月4日に控えた2024明治安田J2リーグ第37節のロアッソ熊本戦の前後には戻って来られる可能性が高そうだ。 現在35歳の實藤はこれまでに川崎フロンターレ、アビスパ福岡、横浜F・マリノスでプレーし、今年7月に仙台へ期限付き移籍加入。直後からセンターバックの定位置を確保し、ここまで6試合に先発出場、1試合に途中出場していた。 2024明治安田J2リーグ第33節終了時点で、仙台は15勝10分8敗の成績を残し、現在は勝ち点「55」を積み上げて5位につけている。前記の甲府戦を含めて3試合未勝利と足踏みが続いていたが、29日に行われた第33節でレノファ山口FCとの上位対決を1-0で制し、4試合ぶりの勝利を記録していた。現時点では、自動昇格圏内の2位につける横浜FCとは勝ち点が「16」離れていることから、残り5試合での逆転は不可能となっており、3位から6位までのチームに与えられるJ1昇格プレーオフ出場権獲得を目指している。プレーオフ出場圏外の7位につけるモンテディオ山形とは勝ち点差わずかに「4」。現在の座を死守するため、そして少しでも上の順位でシーズンを終えるため、残り5試合では可能な限り多くの勝ち点獲得が求められる。 このような状況のなか、経験豊富なベテランDFの離脱は、仙台にとって少なからずの痛手となりそうだ。シーズン最終盤、そしてプレーオフの戦いまでに實藤が戦列に戻ってくることを期待したい。
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