【MLB】パドレスが1点差逃げ切りでNLCS進出に王手 2回にタティス弾など一挙6得点 大谷は4打数1安打
地区シリーズ第3戦【ドジャース5-6パドレス】@ペトコ・パーク
日本時間10月9日、ナ・リーグのディビジョンシリーズ第3戦が行われ、第1シードのドジャースが敵地ペトコ・パークで第4シード・パドレスと対戦。序盤から大きく動いた試合はパドレスが1点のリードを守り切って6対5で勝利し、チャンピオンシップ・シリーズ進出に王手を掛けた。パドレス先発のマイケル・キングは5回5失点ながら今ポストシーズン2勝目をマークし、5番手のロベルト・スアレスが2セーブ目を記録。ドジャース先発のウォーカー・ビューラーは5回6失点で黒星を喫している。 【動画】パドレスのフェルナンド・タティスJr.が猛攻を締めくくる2ランを放つ 1勝1敗のタイで迎えた第3戦は、ドジャー・スタジアムでの2試合同様序盤から試合が動いた。1回表、ポストシーズン22打数連続ノーヒットと不振だったムーキー・ベッツにソロホームランが飛び出し、ドジャースが先制に成功。しかし、本拠地に戻り勢いのあるパドレス打線が2回裏に火を噴いた。ヒットとエラーで無死1・3塁のチャンスを迎え、内野ゴロ野選で同点とすると、デービッド・ペラルタの2点タイムリー二塁打で勝ち越しに成功。さらにカイル・ヒガシオカの犠牲フライで1点を追加すると、最後は主砲フェルナンド・タティスJr.の今ポストシーズン第4号2ランが飛び出し、この回一挙6得点で6対1とリードを奪った。 しかし、直後の3回表にドジャースも意地を見せる。先頭ミゲル・ロハスから大谷翔平、ベッツと3連打で無死満塁のチャンスを作ると、続くフレディ・フリーマンはレフトフライに倒れたものの、4番に座るテオスカー・ヘルナンデスがセンター後方へ満塁弾を放ち、5対6と追い上げに成功。ワイルドカードゲームで12奪三振の快投を見せたパドレス先発キングを見事に攻略した。 試合はその後両先発が立ち直りを見せると、6回以降は両チームとも安定感ある継投を披露し、6対5のまま終盤まで膠着。なんとかこの展開を打開したいドジャースだったが、後半はパドレスリリーフ陣の前に得点圏までランナーを進めることができず、最後は8回表二死から登板したスアレスに回跨ぎで封じ込まれて力尽きた。 「1番・DH」でスタメン出場した大谷は、1回表の第1打席で空振り三振に倒れたものの、3回表の第2打席ではバットを折りながらもセンター前ヒットを放ち反撃に貢献。しかし、5回表の第3打席に放った大飛球が惜しくもセンターフライに終わると、8回表の先頭で迎えた第4打席は、通算対戦打率.100と苦手としている左腕タナー・スコットの前に見逃し三振に倒れてチャンスを作れず。4打数1安打と不完全燃焼で、チームを勝利に導くことができなかった。ポストシーズンの成績は打率.231、OPS.693とらしくない数字が並んでおり、次戦以降の反撃に期待したいところだ。