7年前はギャラリー観戦 32歳・竹安俊也が「やっと」つかんだツアー最終戦
◇国内男子◇ゴルフ日本シリーズJTカップ 事前(26日)◇東京よみうりCC(東京)◇7002yd(パー70) 【画像】アルバトロスに喜ぶ竹安俊也 竹安俊也がはじめてJTカップの会場に来たのは2017年。「初めてシードをとった年に、“次はこれを目標に”とイメージ作りで来たことがあった」。選手として再びやって来るまで7年かかった。 賞金ランク上位30人らに出場が限られる最終戦のフィールドに、なかなか入れなかった。賞金ランク57位で初シードをとった2017年以降、昨年までの最上位は22年の39位。ことしは34位で前週「カシオワールドオープン」を迎え、「プレッシャーがやばかったです」とランキング前後の選手の動向をハラハラしながら見守った。 普段は深くラインを読まずに打つパッティングも、「メチャクチャしっかりラインを読んで」とこれまでないくらいに時間をかけた。「普段はプレーが速いけど、ちょっと遅かったかも(笑)。こういう自分のゴルフもあるんだなって思いました」と7位に入って、ランキング28位に浮上し、夢の切符をつかみとった。 かつてギャラリーとして見た名物ホール18番(パー3)も、この日は時間をかけてグリーンをチェック。「人生で一番傾斜がありました」と難しさを痛感したが、それも最終戦を実感できる要素のひとつ。あすは妻と子ども2人も応援に来てくれる。「ここに来ることが、トッププロの証。まだ胸を張ってシード選手と言えなかったけど、やっと言える」。待望の舞台を思い切り楽しみたい。(東京都稲城市/谷口愛純)