酎ハイで若者を引きつけろ 斬新技術やフードロス削減でPR
酎ハイで若者を引きつけようというビール大手の取り組みが目立っている。アサヒビールはふたが全開になり、輪切りレモンが泡とともに浮き上がる「未来のレモンサワー」を6月に投入し、キリンビールは規格外で廃棄されるナシを使った「氷結mottainai(もったいない) 浜なし(期間限定)」を5月に発売した。斬新な技術やフードロス削減で、感度の高い若年層にアピールする。 大阪の若者を中心に、ジャスミンで風味付けした焼酎をジャスミン茶で割る「JJ」と呼ばれる飲み方の人気が高まっており、サントリーは「茉莉花(まつりか)〈ジャスミン茶割・JJ〉缶」を3月に発売した。サントリーが20年近く販売しているジャスミン焼酎の需要が、JJブームで近年急速に伸びたことを受け、酎ハイにして商品化した。 「未来のレモンサワー」はレモンの浮かぶ動画が交流サイト(SNS)に多数投稿され、担当者は「若者の好感を得た」と手応えを感じている。関東甲信越1都9県での限定販売が好評で、8月27日に同じ地域で追加発売する。