防災シンポジウム「赤ちゃんとママを守る避難所づくり」 乳児と妊婦の防災への備え、避難所の在り方を話し合う
もしも、赤ちゃんのいる暮らしの中で被災し、避難することになったら? 跡見学園女子大学地域交流センターは、防災シンポジウム「赤ちゃんとママを守る避難所づくり」を9月28日(土)に東京都文京区の同大文京キャンパスで開催する。開催時間は13時~16時30分。 災害時の避難所における乳児(0歳児)連れの母親と妊婦のケアや防災への備えをテーマに、参加者が意見を交わし合うワークショップや、被災現場の母子の実情などに詳しい専門家らによるシンポジウムを企画。0歳~未就学児の託児サービスと授乳スペースも用意している。参加申し込みを9月23日(月・祝)まで受け付けている。託児サービスの申し込みは先着順、9月18日(水)締め切り。 同大は、2012年に文京区との間で「災害時における母子救護所の提供に関する協定」を締結。震災が起きた際は学内に「妊産婦・乳児救護所」を開設し、自宅での生活が難しい妊婦、乳児とその母親を一時的に受け入れて、避難生活のサポートや医療・健康相談を行う指定施設としての役割を果たすことになっている。大地震への懸念が増す中、「妊産婦・乳児救護所」の存在を広く伝え、災害弱者とされる乳児や妊婦に対してどのような対策とケアが必要かを学び、考えるイベントを、9月の防災月間に合わせて開催することになった。 第1部のワークショップ「みんなで考えよう、赤ちゃんとママの守りかた」(13時~14時40分)では、能登半島地震に見舞われた乳児のいる家族の体験談をワークショップの参加者に共有。災害時にはどんな危険があり、何が大変なのか、どのような備えが必要かなどについて、グループごとに考えや意見を交わす。他のグループとも意見交換して被災時の認識を深め、対応策を考える。 第2部のシンポジウム「家族と地域の支えあい~避難所づくりのポイントは?」(15時~16時30分)では、文京区の妊産婦・乳児救護所づくりに携わってきた大学教授や助産師、文京区の防災担当者、避難所に詳しい内閣府の防災担当者など官民の専門家による視点から、「妊産婦・乳児救護所」の役割や必要性のほか、避難所に求められることなどについて話し合う。 第1部、第2部どちらかのみの参加でもOK。会場には「妊産婦・乳児救護所」開設時に使用する同大の備蓄物資を展示。簡易ベビーベッドや乳児や妊婦のための居住空間をつくる災害用パーティションを公開し、使い心地も試せる。また、妊婦体験ジャケットを用意し、妊娠経験のない人も被災時の大変さを疑似体験できる。