米市民にも複雑「ラスボスの構造」 ハリスvsトランプと容易に分断を表現するが…実際はそんな簡単なものではないのだろう 大鶴義丹・やっぱりOUTだぜ!!
西海岸で日本居酒屋を営んでいる知人に、夕刊フジで書くから現地感覚を教えてくれとメールしても、その空気感を一言では説明できないと返ってきた。
彼自身も宗教的影響が強い州の市民感覚は、西海岸の都市部に住んでいると分かり難いらしい。ハリスvsトランプと容易に分断を表現するが、実際はそんな簡単なものではないのだろう。
親方日の丸とはよく言うが、いや応なしに、その先にはラスボスのアメリカさんがそびえている。
時代の変化もあり、今回の結果は今までに増して急速に私たちの生活にも関わってくるのは避けられない。とくに「有事系」の風向きはダイレクトに変化するはずだ。
ラスボスの構造や原動力の本質やその先を、当のアメリカ市民でさえも良く分かっていないと知ると、私たちがその息吹を知るすべはない。
■大鶴義丹(おおつる・ぎたん) 1968年4月24日生まれ、東京都出身。俳優、小説家、映画監督。88年、映画「首都高速トライアル」で俳優デビュー。90年には「スプラッシュ」で第14回すばる文学賞を受賞し小説家デビュー。NHK・Eテレ「ワルイコあつまれ」セミレギュラー。
11月22~24日に東京・銀座の博品館劇場で上映される「新版・天守物語」に出演する。