12月6日はハタハタの日!季節ハタハタの水揚げは?男鹿市では神棚にハタハタをまつり豊漁を願う神事
ABS秋田放送
天気が荒れると期待されるのが季節ハタハタの水揚げです。 男鹿市商工会が定めた「ハタハタの日」の6日、男鹿市では神事が行われ、関係者が豊漁を祈願しました。 季節ハタハタが接岸する目安のひとつが海水温の低下ですが、6日はその目安となる温度を上回っていることが確認されました。 本隊の接岸はもう少し先になるかもしれません。 一匹でも多くの仲間を連れて来てほしい。 そんな願いを込めて、神棚にまつられるハタハタは、4日前に沖合で獲れたものです。 「きょうも荒れていたので期待はしてたんですが、まるっきり獲れない」 こうした中、地元の漁師などは、6日、ハタハタの豊漁を願って神事を執り行いました。 男鹿市商工会は、2008年、それまで季節ハタハタの初漁日が最も多かった12月6日をハタハタの日と定めています。 男鹿市商工会 嵯峨祥夫 副会長 「(ハタハタは)漢字の通り、神って書かれますけども、それが生活していく中で必要だった、一番大切な魚だったと思います」 記者 「季節ハタハタはいつごろ来ると思いますか」 嵯峨 副会長 「いや、なんとも言えないですね、私の方では。ただ、20日ごろまでには来ていただけると助かるという思いです」 季節ハタハタの水揚げに備え、準備も始まっています。 6日は、地元の道の駅にハタハタの販売コーナーが設けられました。 今シーズンは、沖合でもハタハタの水揚げが少ない状態が続いています。 コーナーに並んだのは、様々な加工品です。 ハタハタが産卵のため接岸する目安のひとつが、海水温が13度を下回ることです。 県水産振興センターでは、海の環境の変化を記録するため、毎日、くみ上げた海水の温度を記録しています。 「13.5度です」 5日の海水温は12.4度でしたが、6日は13度を上回りました。 県水産振興センター 松井嵩人 主任研究員 「定期周期的に(漁獲量が)変動する魚種である。これまでも獲れる時期と獲れない時期ってのがあったんですけど、いまはやっぱり気温・水温(の上昇が)だいぶ効いているんじゃないかなというふうに考えています」 県水産振興センターは「週末にかけて海が荒れることで、海水がかき混ぜられ、水温が下がる。その後、しけが収まれば接岸が期待できる」という認識を示しています。 本格的な季節ハタハタ漁のシーズン到来は、もう少し先になりそうです。