台湾各地で防空演習 22~25日に順次 ミサイル警戒のアラート発出へ
(台北中央社)防空演習「万安47号演習」が22日から25日にかけ、台湾中部、北部、東部および離島、南部の順に行われる。国防部(国防省)が9日、記者会見で発表した。演習時には台湾の特定地域にミサイルやロケットによる攻撃があるとして避難を呼びかけるアラートをスマートフォンなどに向けて発出するとしている。 ▽台北市を含む北部7県市では23日に実施 国防部全民防衛動員署人力動員処の朱森村処長によると、演習は午後1時30分から同2時まで。警報を発令し、避難訓練や交通規制を実施する。また同2時から30分間は地方政府や民間団体が被災者の避難施設を開設し、災害救助訓練を行うという。 演習は22日に苗栗県、台中市、南投県、彰化県、雲林県、嘉義県、嘉義市、23日に宜蘭県、基隆市、台北市、新北市、桃園市、新竹県、新竹市、24日に花蓮県、台東県、金門県、連江県、澎湖県、25日に台南市、高雄市、屏東県がそれぞれ対象地域となる。 朱氏は演習時に発出するアラートについて、メッセージ内に記載するリンクから近隣の避難場所を示す地図が見られると説明。また演習中、指示に従わなかった場合、3万台湾元(約15万円)以上15万元(約75万円)以下の過料が科されると強調した。 ▽台北市、市内走るバスは一時運転見合わせ 台北市政府公共運輸処は8日、演習時には市内を走るバスは運転を一時見合わせ、路肩やバス停に停車するとし、乗客は現地の警察官らの指示に従い避難するよう呼びかけた。 自転車シェアリングのYouBikeについても車両を駐輪した上で、避難する必要があるとし、利用の際には時間に注意するよう求めた。 (陳怡璇、游凱翔/編集:齊藤啓介)