12月に防衛戦の井上尚弥「挑戦することをやめたら成長も止まる。年間3試合は挑戦」
プロボクシングの4団体統一世界スーパーバンタム級王者の井上尚弥(大橋)と俳優の山﨑賢人が9月25日、都内で「ウブロ 井上尚弥×山﨑賢人 スペシャルトーク」を行った。2人は昨年からともにウブロアンバサダーに就任している。 トークセッションでは「時計」「時間」「挑戦」といったテーマでトークを展開。 井上は時計については「一つのファッションとして、そしてボクシングの試合をやっていくうえで一つのモチベーションとして欠かせないもの。試合が終わったらご褒美に買ったり、時には試合前に買うこともある。買ったモチベーションで試合を頑張る。そういう意味で買うものは今のところ時計だけ。自分としては重要なアイテムとして必要性を感じている」と時計へのこだわりを見せた。
そして「時間」については「自分の中ですごくこだわりを持ちたくて。それに気づいたのはここ5年くらい。時間を人よりどう濃密に使うかをこだわりたいと思っている。仕事として一番好きなのはボクシング。でもボクシングというのは1日ずっと練習できるスポーツではない。ジムに入ってトータル3時間が限界。限られた時間を人よりどう考えて、どう練習したか。それは1カ月単位とかで考えるのではなくて、年単位、5年単位で考えた中で、人より濃く使った時間が5年後の自分に成長として返ってくる。この5年ですごく考えさせられたというか、考えながら練習してきたというか。なので、ボクシングに対する時間にだけはこだわりたいと思っている。僕は王者になったのは20歳の頃。その頃はそんなに考えてなくて、漠然とジムに行けば練習していた。25歳くらいの時に世界から注目され始め、ここから一つ二つ抜けるにはどうしたらいいかと考えたときに時間の大切さを深く考えた」と語る。
「挑戦」については「挑戦はイコール自身の成長。挑戦していかないと成長はないと思っている。ここで満足していたらこの先の成長はない。より強い相手を求めて試合をしていく。自分の限界を超えて階級を上げてチャレンジャーとして挑戦していく。挑戦することが向上心とかこの先の成長につながる。挑戦は自身の成長。挑戦することをやめたら成長も止まると思う」と語った。 そして今後の目標として「今年12月に試合を控えていますが今年は3試合になる。年3試合というのは2017年以来。これも挑戦。年を重ねていく中で、だいたい年2試合になっていくんですが、今年は5月に東京ドームでの試合もあり、自分はキャリアを加速させたいという思いもあり、今年は年3試合。近い挑戦はこれ。しっかり防衛して、また来年、このままの階級でスタートするのか、しっかり体を作ってその先に階級を上げていくのかを自分の中で見据えて、計画を立てていきながらという中で12月の試合が一番大事になってくる。落とせない大事な試合。そこに向けてやっていきたい。好きだからできること。好きだからまだまだ強くなりたいという気持ちがある。ボクシングが好きである以上、突き進んでいきたいと思う」と12月に予定されている防衛戦を掲げ、来年以降の階級アップの可能性についても言及した。