「ヨシムラ相手でも遠慮しない」とは?! ヨシムラ・ツーリングブレイクタイム『鈴鹿8耐 直前スペシャル』開催
トップ10トライアルを目指す『チームスズキCNチャレンジ』
イベント会場にはもう1台、GSX-Rが展示されていた。東京モーターサイクルショーでスズキが発表した、EWC仕様のヨシムラマシンをベースにして、燃料をはじめタイヤ、オイル、カウル、ブレーキなどにサステナブルなアイテムを採用した「チームスズキCNチャレンジ」のGSX-R1000Rである。 プロジェクトマネージャーの佐原伸一さんとエティエンヌ・マッソン選手、濱原颯道選手、生形秀之選手が登壇しトークショーを行った。 「2022年にMotoGPから撤退し、スズキのリソースをサステナビリティな開発に向けると発表してから、鈴鹿8耐にカーボンニュートラル燃料で出場しようとプロジェクトを立ち上げました。いろいろな企業さんにお声掛けしたら、うちにもこんな(サステナブルな)アイテムがあると言って協力してくださいました」と佐原さん。 先日のテストでも2分7秒台に入れるなど、マシンの準備は順調なようだ。 ──左から、司会のみし奈昌俊さん、車体設計の今野さん、佐原伸一プロジェクトリーダー、生形秀之選手、エティエンヌ・マッソン選手(および通訳)、濱原颯道選手、そしてヨシムラの加藤陽平さんが再登壇。
マッソン選手は、「ヨシムラのEWCマシンとは、ブレーキ(編注:熱処理していないスチールディスクを使用)のフィーリングやスロットルレスポンスが違うけど、チーム全体でどこをどう調整するか話し合っています。乗り方も含めて。でも、テストの早い段階でいいタイムが出せたし、課題も見つかったので8耐までに解決したいです」。 生形選手も、「ヨシムラのバイクとはちょっとキャラクターが違うけど、特に違和感なく乗れました。バイクのレベルも高いし、仕上がりもいいです」。 そして、濱原選手は「1周目から乗りやすいマシンでした。僕のベストラップは2分6秒1ですが、それ以上いける。ストレートがものすごく速いです。予選のトップ10トライアル出場を目指します」と語った。 チームスズキCNチャレンジは賞典外のエクスペリメンタルクラスでの出場だが、当然レースではEWCマシンとも混走だからヨシムラとのバトルも見られるかもしれない。 「遠慮はしないつもりです」 佐原さんはそう言って、会場を大いに沸かせてトークショーを締めくくった。 ──チームスズキCNチャレンジのGSX-R1000R。 ──ヨシムラ・ツーリングブレイクタイムの会場には2007年の鈴鹿8耐優勝マシンも! ──EWCレーサーをオマージュしたグラフィックのハヤブサ。マフラーは機械曲 R-11Sq R チタンサイクロンだ。
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