【ACLE】J1川崎・鬼木監督 退任発表後の初勝利に「自分も心苦しいというか…」
アジアチャンピオンズリーグ・エリート(ACLE)の1次リーグ第4節が5日に行われ、J1川崎が上海海港(中国)戦(等々力)で3―1と快勝し、決勝トーナメント進出へ前進した。 川崎は前節まで12チーム中10位と低迷して1次リーグ敗退圏と窮地に陥っていたが、この日はホームの大声援で生まれ変わったかのようにイレブンが躍動する。 前半12分に38歳の大ベテランであるMF家長昭博のゴールで勢いをつけると、同13分にMF瀬川祐輔、同33分にもDFファンウェルメスケルケン際と怒とうのゴールラッシュで前半で試合を決めた。中国王者の上海海港を相手に圧勝し、かつての黄金期のような強さを見せた。 川崎の鬼木達監督にとっては、今季限りでの退任を発表してから公式戦初勝利。「やっぱりすごくうれしかった。結果の世界なので、こういう退任ということを発表した後に勝てないというのは、自分も心苦しいというか…やっぱり熱量を持ってやっていても勝てない試合が続いたので、そこは今日の勝利は非常にうれしく思っている」と感慨深げに語った。 そして「特にACLに関しては、いい形で来年につないでいかなくてはいけないという使命感もある。それを本当に昨日、今日のミーティングでそういう思いも選手に伝えていたので、自分たちももっと本気にならないといけないという話をした中での今日の勝利だったので。それがスタートから表れたこと、気持ちが入ったというところがうれしい」と自らのゲキがイレブンに届いたことを喜んだ。 川崎に黄金時代をもたらした名将の指揮も残りわずか。鬼木監督の指揮のもと、かつての輝きを取り戻すきっかけとなるか。
東スポWEB