三菱 新型「アウトランダー」登場! 3年ぶりに大刷新! でも見た目は「あまり変わってない」? 実は「なにもかもが新しい」驚異のマイチェンモデルを“確かめて”みた
贅沢で唯一無二な「高級SUV」へ進化したことに驚く!
そして山道に入ると、三菱独自の四輪制御技術であるS-AWCが気持ちのいい操作性を実現しています。 システム出力やバッテリー出力がアップしたことを受け、7つある走行モードの駆動力配分やブレーキ制御、パワーマップなどをあらためてセットアップし直しました。
その結果、ライントレース性の高さ、つながりのある安定したコーナリングなど、運転が上手くなったような走りを披露します。 スプリングレートやバルブ変更、電子制御ステアリングなどのチューニングも併せて行なっており、とくにステアリングはしっかりとした応答性がありながら、誰かに制御されている違和感が少ない素直なフィーリングにこだわったという通り、安心して握っていられる感覚です。 タイヤが変わったことも恩恵として大きいと思いますが、従来から十分に快適だった後席の乗り心地もさらに良くなっていて驚きました。 路面からの入力を抑えて揺れを穏やかにおさめ、リラックスして乗っていられる快適性は、SUVの中で最高峰といって良いほどだと思います。 そこに、ヤマハと共同開発した「Dynamic Sound Yamaha Ultimate」のライブ感あふれる音が加わり、車内は走るオーディオルーム状態。 このオーディオシステムは、ディスプレイ内の表示で好みの音質や配分が個別に設定できるようになっていますが、あらかじめ好みや気分に応じてオススメの設定となるサウンドタイプが4つあります。 また車速連動音量を選べるようになっており、今回の試乗ではレベル3が適切だということで、そのまま走ってみます。
確かに加速したりブレーキングしたりといった操作や、エネルギーマネジメントの変化によって音が聴きにくくなったりすることなく、終始同じレベルで「いい音」が続いていました。 そしてこれこそが、ドアパネル剛性を約1.5倍にアップしたり、空調やワイパーの作動音などに対しての補正を実施するといった、徹底したこだわりの賜物だと感じたのでした。 使い勝手に関しても、約80%までの急速充電時間が約6分短縮されて約32分となっており、良いことずくめです。 ※ ※ ※ マイナーチェンジしたアウトランダーPHEVは、PHEVでもあり高性能4WDでもあり、いい音が聴けるオーディオルームでもあり、ラグジュアリーで快適な室内空間の持ち主でもある、とても贅沢で唯一無二のSUVとなっていました。
まるも亜希子