サビだらけで虫食い状態のマツダ「RX-4 ルーチェ」を復活! R34「スカイラインGT-R」純正色オールペン…ホイールはマニア垂涎の「トムキャット」です
サビだらけの虫食い状態から復活させた
RX-4 ルーチェの歴史をあらためて調べると、生産は1972年から1978年までで、ボディバリエーションは、4ドアセダンと2ドアハードトップ、ワゴンの3タイプが存在した。また、ロータリーエンジン搭載モデルの他にモデル末期にはレシプロエンジン搭載車も当時は選べるように設定されていた。 “ヒロ”さんの愛車は1975年式後期モデルの2ドアハードトップということ。エンジンはこだわりの12Aロータリー搭載車で、レシプロモデルにはまったく興味はなかったと話す。ボディやエンジンのレストアはすべて自分で行い、その修復作業を進めながら、自分が思い描いたRX-4 ルーチェを目指して純正+αのカスタムを施していた。 ボディは当時の昭和車でありがちなフェンダーがサビだらけの虫食い状態だったため、新しく鉄板を用意してフェンダーアーチを製作。その際に、よりマッシブでカッコいいフォルムを作り出すべく、前後フェンダーを純正アーチベースでワイド化させてアレンジ。とくにリアのワイド感を強調し、よりアメリカンマッスルカースタイルに見せる工夫を施した。 また、フロントフェイスは基本的に純正のままだが、カスタムカーとしてのインパクトと凄みを効かせるべく、サバンナワークス用チンスポをフロントスポイラー下部に追加装着。さらに、純正ラジエターダクトを活用して、FC3S用の横長純正オイルクーラーをチラ見せでセットしているのもポイントだ。
ロータリーメカチューンならではの排気サウンド
エンジンについては、当初は13Bロータリーへの換装も考えたが、オリジナルの良さを残す意味で12Aロータリーのまま、ウェーバーφ45mmキャブ・ダウンドラフト+ブリッジポート仕様で作り込む。これによって、アクセルに素直に反応してくれる軽快な走りとレスポンスの良さを手に入れたが、それ以上にオーナーの所有欲を満たしてくれているのがロータリーメカチューンならではの排気サウンド。マフラーも専用にワンオフで作り込み、セッティングも含めて、自分が納得できるレベルに達するまで煮詰めたそうだ。 ほどよく下がった車高については、フロントがトヨタAE86用車高調サスペンションを加工して装着。リアはリジッド・リーフ式でイジることができないので、リーフ加工に加えてブロック加工も施してダウン量を調整していた。こうした改造サスペンションのアイデアからも伝わるように、オーナーである“ヒロ”さんがいかにクルマの構造について熟知しているかもうかがえる。まさに、その仕上げはストリートチューンのプロ、玄人の仕事といった感じである。
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