創作こけし、正月飾りにいかが 西川、干支と鏡餅をあしらった作品並ぶ
来年の干支(えと)の巳(み)と鏡餅をデザインに取り入れた創作こけし作りが、西川町大井沢の「菊摩呂(きくまろ)こけし工房」で行われている。作業場には独創的なかわいらしい作品が並ぶ。 同工房では2代目の志田菊宏(きくひろ)さん(65)と長女で3代目の楓(かえで)さん(28)が制作している。菊摩呂型、大正型といった伝統こけしとは別に、新たに大きさやデザインを現代風にアレンジした創作こけしを手がける。親しみやすい見た目と鮮やかな色彩が特徴で、高さ10センチ以下と小さく飾りやすいように工夫した。 乾燥させた県産イタヤカエデをろくろで回して削った後、やすりで整える。炭や顔料などで模様や表情を描き、丁寧に仕上げていた。菊宏さんは「創作こけしがきっかけになり、伝統こけしにも興味を持ってもらえたらうれしい」と話す。