【ライブレポート】berry meet「会いに行くことを止めない」、おとなりさんに誓った「昼旅」ツアーファイナル
berry meetの全国ツアー「昼下がりの星、続く旅路」が12月5日に東京・LIQUIDROOMでファイナルを迎えた。 【写真はこちら】LIQUIDROOMのステージに立つ、たくのソロカット ■ 「berry meet、おー!」からの1曲目は berry meetは2022年7月に結成された、たく(G, Vo)、たなかり(B)、いこたん(Dr, Cho)からなる3ピースバンド。さまざまな心情をストレートにつづった歌詞や多彩なアレンジを駆使したポップサウンド、メンバーの明るいキャラクターで人気を集めている。今回のライブでは、ツアータイトルにもなっている2ndミニアルバム「昼下がりの星、続く旅路」の収録曲を中心とした楽曲群でおとなりさん(berry meetファンの呼称)を魅了した。 LIQUIDROOM公演のチケットはソールドアウト。berry meetのロゴがあしらわれた真っ赤なタオルを持つファンがフロアを埋め尽くす。場内が暗転してブルーに染まったステージに登場し、「berry meet、おー!」と拳を合わせたたく、たなかり、いこたん。3人は瑞々しさあふれる「青の魔法」で勢いよくライブの口火を切ると、「煌めき」でもポップなアンサンブルや清らかなボーカルを響かせ、にぎにぎしいムードを増幅させた。 ■ おとなりさんの多さに驚き 満員のフロアを前に、たくは「ちょっと恐いぐらい人がいるよ」と驚きつつ「ワンマンだから全員、僕のこと好きらしいよ? はい。モテ男です!」とおどけて観客を和ませる。その後、3人はリラックスしたムードで今年を振り返り、念願だった夏フェス出演やこのツアーの思い出を語った。続く「キリギリス」で見せ場を作ったのは、作詞作曲を担当したいこたん。彼女は軽快なドラミングや愛らしい歌声でファンを惹き付ける。そんな穏やかなムードは「紬」で塗り替えられ、鮮烈なロックサウンドと情感のこもったたくのボーカルが場内を満たした。さらに、berry meetの真骨頂とも言える切ない恋心を表現した「エキストラ」「そうじゃなくて」も披露し、観客の心を揺さぶるようにエモーショナルな演奏を聴かせた。 深い余韻の残る会場に、いこたんの躍動的なドラミングが鳴り響き、おとなりさんが自然とハンドクラップ。そのまま失恋の痛みが描かれた「純情」へ移ると、複雑に展開するメロディに合わせてオーディエンスがリズミカルに拳を掲げ、場内にはたちまちグルーヴが生まれる。そして、たくの美しいハミングが印象的なウインターソング「月が綺麗だって」、観客とのシンガロングで一体感を高めた「溺愛」で本編は終了した。 ■ 次なるワンマンの舞台はZepp DiverCity アンコールを求めるおとなりさんは「旅路」を歌い、berry meetのカムバックを待つ。その歌声が次第に大きくなる中、たく、たなかり、いこたんはステージに再登場し、「月が綺麗だって」と同じくミュージックビデオの再生数が150万回を突破している「図星」でにぎやかなロックサウンドを奏でた。「僕らはたくさん会いに行くという意味を込めてberry meetというバンドをやっています。berry meetという名前を掲げてる僕らが、また会う約束を持ってきました」と切り出したたくは、3月23日に東京・Zepp DiverCity(TOKYO)でワンマンライブ「花だより」を行うことを発表。キャリア最大規模となる単独公演の開催決定に、オーディエンスから歓喜の声があふれる。その後、「僕らは会いに行くことを止めないから」とファンに誓ったたく。メンバーはそんな決意のメッセージを込めるようにラストソング「旅路」を届け、ステージに立つ喜びを噛み締めるように笑顔で音を鳴らした。「ありがとうございました!」と声をそろえて感謝を伝えた3人には、充実の表情が浮かんでいた。 ■ セットリスト □ 「昼下がりの星、続く旅路」2024年12月5日 LIQUIDROOM 01. 青の魔法 02. 煌めき 03. キリギリス 04. 紬 05. 忘れたくなくても 06. エキストラ 07. そうじゃなくて 08. 純情 09. 結婚式には呼ばないで 10. 星になりたい 11. 月が綺麗だって 12. 溺愛 <アンコール> 13. 図星 14. 旅路 ■ 公演情報 □ berry meet ONEMAN LIVE 2025 SPRING「花だより」 2025年3月23日(日)東京都 Zepp DiverCity(TOKYO)